「マイグレーションコンペティション 2015 fall」参加レポート

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つい先日、スカイアーチの江戸が理事長をしている日本MSP協会主催の
マイグレーションコンペティション 2015 fall」に参加したので参加レポートを書こうと思います。

今回は対象が若手運用エンジニアということで、参加者は皆さん20代!
参加者には現役のインフラエンジニアはもちろん元エンジニアの方や学生さんも参加していました。

 

■お題

・できれば利用者に影響なしでやりたい
・できれば冗長化したい
・できればさくさく動くようになると嬉しい
・できればプロビジョニングコードが欲しい
・できればサーバに関する資料があると嬉しい
・実施した内容と結果については報告してくださいね
・背景という名の発注者の弁
・もうすぐサポート切れるって言うし、セキュリティが心配だし、でもそんなにきちんと管理する手間もとれないし、わかるひともいないし、今のうちになんとかしておきたいんだよねー
・あんまり何回もいじりたくないから、できるだけ長く使えるようにしてほしいなぁ

▼現行環境について

・趣味と実益を兼ねてホームページをやっています
・ドメインは www.mspj-teamN.kanshi.in (Nはチーム番号)
・Linuxサーバ1台
・ワードプレス(admin/admin)、データベース、DNSが稼働中
・rootパスワードは配布したもの

▼新環境について

・さくらのクラウドのアカウントを用意したので使ってください
・新サーバには元サーバと同じくmspjユーザを作成し、同じ鍵でログインできるようにし、パスワードなしでsudo suできるようにしてください
・17:00になったら競技終了(競技時間は6時間半)です
・競技時間中であれば稼働サーバはいつ切り替えていただいても構いませんが、タイミングは連絡ほしいです

 

■チーム

チームバランスを均等にするため、
経験年数3年以上2人と3年未満1人の1チーム3人でした。
私のチームは新米の私+インフラエンジニア歴3,4年の方2人のチームでした。

■やったこと

・さくらのクラウドにインスタンスを立てる
・LB+WEB2台を使って可用性を向上させた
・WEBとDBを分離させた
・新環境で最新のワードプレスが動くようにLAMP環境を構築
・新環境でもmspjユーザを使えるようにする
・DNSを新サーバに向ける

さくらのクラウドの仕様が誰もわからなかったため、私ともう一人の二人で調べながら環境を作り、
もう一人の方が、検証環境で移行のための調査をしました。

新環境が用意できてからは、旧環境から新環境へデータを移し、問題が発生した部分の修正を全員で行いました。

 

■結果

残念ながら入賞はできませんでした。。。

懇親会で公表を伺ったところ、ページが表示されたので移行できていると思ったが、
「DNSが旧環境のBINDを使っていたため、旧環境のサーバを落としたらページが見れなくなり移設が完璧ではなかった。」
「ワードプレスのテーマが変わっていた。」
この2つできておらず惜しかったですね。との公表を頂きました。

新環境でコンテンツが見れて満足してしまい、DNSを新環境に移行しなかったため、とても残念でした。
また、移行なので旧サーバが止まるのは当然でした。。。

ワードプレスのテーマに関しては、まったく気づけませんでした。。。

 

■感想

今回参加して学んだことは

・実際の仕事の依頼だと意識しながら進める

動けばいいと思っていたので、DNSを旧環境のものをそのまま利用してしまいました。
また、ワードプレスのテーマが変わったことには全く気付けませんでした。
実際の仕事での依頼なら、このようなことはしなかったはずなのに。。。

・行なうべき作業を把握して、役割分担・時間配分をしっかりする

入賞したチームはこれが上手くできていたそうです。
私のチームもやるべきことをはじめに全て挙げられていれば、全体のクオリティを上げられたのでしょう。

・都度、調べたこと・やったことをまとめる

調べたこと・やったことすべてを記録しておらず、資料作成時にもう一度調べることになり、二度手間となってしまいました。
資料を作ることは知っていたので、作業しつつ資料作成をしていれば、
時間を短縮できたはずです。

参加する前は、情報をまとめるくらいしかチーム戦力になれないと思っていたのですが、
新米の私でも「こうすればできるような気がする!」と思うことが多くあっという間に時間が過ぎてしまいました。そして、まだまだ知識が足りず足を引っ張ってばかりでしたが、とても良い経験となりました。

今回、初めてこのような大会に参加しましたが、
普段の業務とは違い、短い時間で完成をさせなくてはいけなかったので、
作業に優先順位をつけて、どこまでなら時間内にできるのか・どのようなことならできるのかを考えなくてはいけなかったので、自分の力を試せるという意味でも良い経験になりました。

こういった場では、いろいろなエンジニアの方と交流ができ、自分が知らない技術・情報を知れるきっかけにもなるので、今後も積極的に参加していきたいです!

投稿者プロフィール

makuta
2024 Japan AWS Top Engineers

AWSを使ったサーバレスアーキテクチャ・コンテナサービスの設計・構築を担当。

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