目次
- はじめに
- 『AWS Innovate - Data Edition』とは?
- DX/クラウド人材育成が難しい理由とは?
- DX人材育成の成功パターンとは?
- DX/クラウド人材育成の成功ポイントとは?
- 最後に
はじめに
本日は、「AWSオンラインイベント『AWS Innovate - Data Edition』に参加してみた!」ということで、7月19日に開催されましたこちらのイベントに当日ご参加できなかった方向けに、セッション内容の一部をご紹介したいと思います!
『AWS Innovate - Data Edition』とは?
データの活用を通してビジネス変革に取り組もうとしている方に向けて、
AWS のエキスパートによる技術セッションや、 お客様事例を含むビジネスセッションなど、 データ分析に関する 20 以上のセッションが用意された無料のオンラインイベントです。
本日は数あるセッションの中で、私が参加しました
【DX/クラウド人材育成に関する最新動向と成功事例】のセッションについて
一部情報をご紹介したいと思います!
## DX/クラウド人材育成が難しい理由とは? {#overview}
本セッションではまず、多くの企業の人材育成支援を経験した AWS より
「なぜDX/クラウド人材育成は難しいのか」という点について考察した結果を共有いただきました。
①技術アップデートのスピード
そもそも技術アップデートの速度が右肩上がりのため、単発の外部トレーニングの
受講だけでは、キャッチアップしきれないのが現状とのことです。
そのため、自社内での継続的なキャッチアップの仕組み構築が必要となります。
この仕組みを用いながら、継続的なキャッチアップを続けていくことが、
会社として人材育成の成否を分けていると AWS は捉えているようです。
②役割再編に伴う育成ゴールの定義
今までのオンプレからクラウドの時代への変化に伴い、
役割の再編が必要となるのは理解できますよね。
しかし、会社内の関係者に対し今後の体制の再定義を
明確に打ち出して進める企業は比較的少ないとのことです。
そのため、役割再編に伴いどのような役割分担なのかを
再定義していくことが非常に重要と AWS は説明しておりました。
一足飛びに、完全内製化を目指すのは難しいです。
そのためパートナー(SIer)と協力しながら、システムがブラックボックスにならない
ポイントをまず最初のスモールゴールとして設定します。その後3年、5年の長期スパンで完全な内製化を目指す、といったプランニングをされる企業が増えているようです。
役割が決定しないと、誰に、どのレベルまでの知識/スキルを身に着けさせるかが決定しません。
このような定義づけはやはり非常に重要になりますね。
関連事例
上記に関連し役割の変更という観点で、
オムロンソフトウェア株式会社様の関連事例をご紹介しておりました。
オムロングループにおけるIT系の会社として
マネジメント層と現場層の両輪でオムロングループ全体の
クラウドシフトを支えるコア人材を先行して意図的に育成した事例となります。
また、オムロンソフトウェア株式会社様では
コアメンバーを育成するだけでなく、コアメンバーの中から社内講師を募り
他ベンダーに依頼することなく、エンジニアを量産できる体制を構築したようです。
これらの取り組みは、今の時代の変更にあったアップデートを追随する組織体と言えますね。
こちらの事例に関する詳細はこちらよりご確認いただけます。
DX/クラウド人材育成の成功パターンとは?
なお、AWS が複数の企業の事例を基に人材育成のポイントを抽出したところ
以下2点が成功パターンの共通点としてあるようです。
まず1点目は、「外部研修活用による効率化」です。
コアメンバーをアサインし、そのメンバーを中心に仕組みを作っていくことが1つ
考え方としてあります。そのためコアメンバーの知識に関しては、外部研修などを活用しながら、効率的に一気にレベルを上げていくことが重要とのことです。
2点目としましては、コアメンバー内で「人材育成そのものを内製化」することです。
まず、第一歩として技術アップデートに追随する組織にしていきます。
さらに究極的なところまで行くと、先ほど事例でご紹介したオムロンソフトウェア様のように自社内で講師が立ちアップデートした知識も含めて、社内展開できる体制を作っていくという流れが
昨今の成功事例の1つのパターンのようです。
DX/クラウド人材育成の成功ポイントとは?
最後に人材育成の成功ポイントは以下となります。
- 経営層のコミットメント
人材育成をしていくため、仕組み作りをしていくことに関して
予算やリソースの配置(人選)をしていくことが1つのポイントです。 - 人材育成に関する推進組織/推進メンバーの存在
さらには、その経営そうの意を汲んで実際にその仕組みを
作っていく実働部隊の存在が必要になりますね。 - 育成ゴールの明確化と関係者合意
従来と比較し役割分担が変わっているため「どのレベルまで育成すればいいのか」という点を関係者合意し、手戻りのない無駄のない人材育成になっていくと AWS は捉えているようです。
最後に
上記3つのポイント注力している企業の中で人材育成が
うまくいっていない企業はなかなか無いとのことです。
現在、人材育成や内製化で課題をお持ちの方は
自社の取り組みに当てはめてみてはいかがでしょうか。
その他人材育成に関する成功事例については、AWS の専用サイトより
事例をご確認いただけますので、ご興味ある方はこちらよりご覧ください。
最後までご覧いただきまして、誠に有難うございました。