はじめに
Linux業務未経験+非エンジニアの私が、学習時間約6週間でLinuCレベル1を取得致しました。
今回は、「LinuCを取得したいけど、何から始めればよいかわからない」、「そもそもコマンドすら打ったことが無い」といったLinux初学者に方に向けて、私の学習方法やスケジュール等を簡単に紹介させて頂きます。
私と同じ状況から学習を開始される方は少しでも参考にして頂ければ幸いです。
LinuCとは
LinuCとはLPI-Japanが作成及び運営しているLinuxの認定試験です。
正式名称は「Linux技術者認定試験LinuC」と言います。
「クラウド時代の必須資格」というスローガンが掲げられ、下記の知識や技術を取得する事が出来ます。
LinuCレベル1 Version 10.0は、仮想環境を含むLinuxシステムの基本操作とシステム管理が行える技術者を認定します。
以下の知識と技術を持つことの裏付けとなります。仮想マシンとコンテナを含むLinuxサーバーの構築と運用・管理ができる。
クラウドのセキュリティを理解し、安全に運用できる。
オープンソースの文化を理解し、業務に活用できる。
同じLinux資格にはLpicがありますが、大きな違いとしてコンテナ技術やクラウド技術に関する内容も試験範囲となっており、そのスローガン通りクラウド時代に合ったLinuxの知識を証明する事が出来る資格と言えます。
結果
下記のスコアで合格する事が出来ました。
■LinuC :101試験 573点
■LinuC :102試験 625点
合格ラインは共に480点です。
使用テキスト・ツールはこの4つのみ!!!
①1週間でLPICの基礎が学べる本 第3版/インプレス/中島能和
Linuxやコマンドに全く触れてこなかった人がいきなり分厚い参考書や、web問題集に取り組んでも
コマンドやディレクトリのパスが暗号の様に見え挫折してしまうでしょう。(私がそうでした)
まずは、こちらのテキストでLinuxの全体像をつかみましょう。そして最も重要なのは実際にコマンドを打ってLinuxに触れましょう。
実際に手を動かす経験が、その後の定着に大きな差が生まれると思います。
この問題集は実際に自身のPCにLinux環境を構築し、実機でコマンドやファイルの移動等を行いながらテキストを進めます。
また表現や語句なども初学者に配慮した形で執筆されているので、学習のスタートにはもってこいです。業務・Linux未経験であれば、こちらのテキストに最初に取り組んで頂く事を強くお勧め致します。
②Linux教科書 LinuCレベル1 Version 10.0対応
Lpijapanが公認しているLinuCの参考書、通称「小豆本」です。LinuCの参考書=小豆本のイメージの方も多いのではないでしょうか?先に紹介した「1週間でLPICの基礎が学べる本」よりも難易度やボリュームはだいぶ上がりますが、こちらの参考書を下記2つのポイントを意識して読み込みましょう。
- まずは”記憶”より”理解”に努めましょう。理解する事によってコマンドやオプションも必然的に記憶に定着します。
-
隅々まで読み込みましょう。LinuC本番試験では重箱の隅をつつくような問題が数多く出題されます。オプションやディレクトリ名等細部まで把握しましょう。
③Ping-tでコマ門やweb問題をひたすら解く
Ping-tに登録してコマ問と問題集をひたすら解きましょう。
こちらはLinux系やCCNAなどの問題が集まった登録者数25万人以上を誇る資格試験対策サイトす。LPI-japan公認であり、解説も詳細に書かれているので問題集としては最も完成度が高いと思います。問題の形式も本番試験と酷似しており、このping-tにどれだけ取り組めるかが合格への鍵となります。
LPI-Japan公式のYoutubeチャンネル(裏技)
参考書の読込だけでは、集中力が続かない...。文字より動画の方が理解できるかも...。
そんなあなたにおすすめなのがLPI-Japan公式のYoutubeチャンネルです。こちらはLinuCの単元をLPI-japan公式の認定講師が実機検証を交えながら解説している動画です。
試験では問われない内容も解説致しますが、動画を見る⇒参考書を読む流れおすすめです。
ただし1つの単元の解説で約1時間と非常にボリューミーな内容になっております。時間的に余裕のある方はご覧下さい。
私の学習スケジュール
■1週間目~2週目
「1週間でLPICの基礎が学べる本」を使用し、Linuxの全体像をつかむと共に実機検証でコマンドやディレクトリの概念に慣れる事を意識しました。
■3週間目
「小豆本」を読み込み、内容の”理解”に努めました。休日等に余裕があればyoutubeの公式チャンネルを視聴し、動画視聴⇒再度読み込みの流れを行いました。
■4週間目
Ping-tでコマ門やweb問題をひたすら解き、記憶の定着が悪い分野はノートにまとめる等して全体の定着率最低80%以上を目指しました。
■101試験翌日~当日
最後の最後までひたすらping-tです。ミスした問題を再度復習しておりました。
■5週間目
「小豆本」を読み込み、102の内容の”理解”に努めました。101より単純なコマンド暗記が減り、”理解”を求められる内容が多かったので慎重に読み進めました。
■6週間目
こちらもPing-tでコマ門やweb問題をひたすら解きました。
■101試験翌日~当日
101に比べ、正答率が悪かったのでコマンドやオプションを再度ノートにまとめる作業をしました。
以上が私の合格までのざっくりとしたスケジュールになります。
実際に受けてみて
本番試験を決して甘く見てはいけません。問題集よりもレベルとしては高く感じました。
入念な準備が必要になるでしょう。しかしスケジュールに余裕をもって取り組めば決して難解な試験ではないと感じております。
単純な暗記ではなく理解し自分の言葉で落とし込む事が最も重要なポイントになると思います。
まとめ
学習を進めるうちに、今までは理解できなかった事が理解出来ている気に付がき成長を感じられます。新たに物事を学ぶ事の最大の楽しみの一つですね。日頃当たり前の様に使用するWEBアプリケーションや業務システムの土台となっているOSの学習を楽しみましょう!
業務未経験者にとっては決して簡単な資格試験ではありませんが、業務未経験でも十分取得が可能であり、なによりLinuxやそれに付随するコンテナ、クラウドの概念について深く学ぶ事が出来ます。
私の様に、「なにから手を付けてよいかわからない、、、」状態から独学で学習をスタートされる方は是非ともご参考にして頂ければ幸いです。
最後までお読みいただき、有難うございました!
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