Azure Logic Apps は、コードレスでアプリを連携してワークフローを構築できるサービスです。
例えば Gmail と Slack を組み合わせて「特定の条件に一致したメールを受信したらSlackで通知する」というようなフローをGUI(Azure Portal)で構築できます。
今回は、Logic Apps から Googleスプレッドシートを利用しようとした時に1・2時間悩んだこと・その解決策を共有します。
「行ID」って何だ?
Logic Apps では Googleスプレッドシートに対して以下のような操作を行うことが可能です。
- Delete Row (行の削除)
- Get row (1行を取得)
- Insert row (行の挿入)
Google Sheets - Logic Apps コネクタ
この中の「Get row (1行を取得)」の機能を使おうと思ったのですが、1つ分からないことがありました。
「行ID」って何だ???
行番号のことかと思ったので「2」を指定してロジックアプリを実行してみましたが…
以下のようなエラーが出てうまくいきません。
1 2 3 4 5 6 7 8 |
{ "status": 404, "message": "キー '2' を含む行が見つかりません。\r\nclientRequestId: 69383939-fd5c-4648-a3b3-f8c488b74c1d", "error": { "message": "キー '2' を含む行が見つかりません。" }, "source": "googledrive-je.azconn-je.p.azurewebsites.net" } |
「行ID」とは
Logic Apps で指定したスプレッドシートのワークシートをよく見てください。
いつの間にか、セルに「PowerAppsId」と入力されています。これは Logic Apps により自動で入力されたものです。
この「PowerAppsId」の列のセルに入力されている値が「行ID」になります。
実際に設定してみると、以下のような形になります。
Logic Apps 側の設定は以下のようにします。
ロジックアプリを実行すると、以下のように値が取得できていました。
あとがき
行IDが何なのか分からず、かなり時間を使ってしまいました。
同じ問題に直面した方、以下のようなワードで解決策を探している方の助けになれば幸いです。
- Azure Logic Apps
- ロジックアプリ
- Google スプレッドシート
- 1行を取得
- 行ID
- ROW ID
- キー '~' を含む行が見つかりません。
- googledrive-je.azconn-je.p.azurewebsites.net
参考
Unable to identify the ROW ID required for Google Drive GET ROW connecotr
投稿者プロフィール
- 2015年8月入社。弊社はインフラ屋ですが、アプリも作ってみたいです。