こんにちは、星です。
最近、Zabbixに触れる機会が多くなってきましたので、備忘録的な意味も含めて定期的にZabbix関連の記事を上げて行きたい思います。
今回は初回ということで、個人的な復習も兼ねてCentOS6にZabbix2.2(LTS)をインストールします。
・要件
インストール前に詳細な要件公式マニュアルを一読しましょう。
https://www.zabbix.com/documentation/2.2/jp/manual/installation/requirements
今回は検証なのでt2microでCentOS6を立ち上げてインストールを進めます。
OS起動後、SELinuxは事前に停止しておきます。
・インストール
まずはZabbix用DBにMySQLをインストールします。
MySQL5.0.3以上であれば動作はしますが、Zabbixの運用上DBのパフォーマンスは重要であるためMySQL5.6を選択しました。
# yum install http://dev.mysql.com/get/mysql-community-release-el6-5.noarch.rpm # yum install mysql-community-server.x86_64
Zabbixサーバーのインストールをします。
# rpm -ivh http://repo.zabbix.com/zabbix/2.2/rhel/6/x86_64/zabbix-release-2.2-1.el6.noarch.rpm # yum install zabbix-server-mysql zabbix-web-mysql zabbix-web-japanese zabbix-agent
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インストール後、MySQLを起動してZabbix用のデータベースとユーザーを作成します。 |
mysql> create database zabbix character set utf8; mysql> grant all privileges on zabbix.* to zabbixuser@localhost identified by '任意のパスワード'; mysql> exit
作成したデータベースに初期スキーマとデータをインポートします。
# cd /usr/share/doc/zabbix-server-mysql-2.2.9/create/ # mysql -uzabbixuser -p zabbix < schema.sql # mysql -uzabbixuser -pzabbixpassword zabbix < images.sql # mysql -uzabbixuser -pzabbixpassword zabbix < data.sql
これでデータベースの初期設定が完了しました。
次はZabbixサーバーの初期設定です。
zabbix.confにMySQLで作成したユーザー情報を反映させます。
# vi /etc/zabbix/zabbix_server.conf DBHost=localhost DBName=zabbix DBUser=zabbixuser DBPassword=任意のパスワード
以上でZabbixの初期設定は完了です。Zabbixを起動してみましょう。
# service zabbix-server start Starting Zabbix server: [ OK ]
無事起動ができたら続いてZabbixで使用するPHPの設定を変更します。
デフォルトでzabbix.conf内にPHPのパラメータが記載されています。基本的にはデフォルトで問題はありませんが、スペックに余裕があれば変更しておきましょう。
ここではタイムゾーンの設定だけ日本に変更します。
# sed -ie "s/# php_value.*/php_value date.timezone Asia\/Tokyo/g" /etc/httpd/conf.d/zabbix.conf
httpdが起動していない場合は起動、起動済みの場合は設定反映のため再起動します。
# service httpd start # service httpd restart
自動起動を有効にしていない方は有効にしましょう。
# chkconfig zabbix-server on # chkconfig httpd on # chkconfig mysqld on
以上で準備は完了です。
・Zabbixにログイン
早速Zabbixのログイン画面にアクセスしてみましょう。
初期アカウントでログインをしてみます。
ユーザー名:Admin パスワード:zabbix
http://IPアドレス/zabbix/setup.php
Nextをクリックして初期設定を進めていきます。
Zabbixの要件事項確認画面です。全てOKであれば次に進みましょう。
作成したMySQL用ユーザー情報を入力します。Test connectionをクリックしてOKが出ることを確認しましょう。
port番号と名前を変更したい場合はこの画面で変更します。特に指定がない場合は次へ。
設定の確認画面です。内容に誤りがなければそのまま進みます。
以上で初期設定が完了です。
ログイン後、念の為初期パスワードは変更するようにしましょう。
・まとめ
簡単ですがインストールはこれで以上となります。次回以降は監視設定に踏み込めたらなと思います。
Zabbix3.0のリリースが待たれますが、リリース状況によってZabbix3.0の検証記事も上げたいと思います。
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