みなさんはサーバラックの管理どうされていますか?
クラウドの普及が進んでいるとはいえ、まだまだ多くの企業の電算室にはサーバラックがあり、物理サーバが何台も稼働しているのではないでしょうか?
当社が管理するラックでも数多くの物理サーバが稼働しています。
これらラック上で稼働している機材の管理を行うためには、見やすく正確な構成図を作成する必要があります。
ラックの管理方法として、Excelシートで管理されている方が多いと思いますが、ラックの本数や搭載している機材が多い場合、管理が難しくなります。
一般的にiDCのラックは下記の要素で構成されています。
- ラック本体
- 搭載機材(サーバ、スイッチなど)
- インターネット回線
- IPアドレス
- 配線
- 電源
- 備品(レール等)
これらを効率的に管理するツールとして下記をご紹介させていただきます。
これはオープンソースで提供されており、一般的なLAMP環境で稼働し、下記の情報を管理することができます。
- 機材
- 複数の拠点/フロア/ラック
- IPv4/IPv6
- VLAN情報
- ケーブル配線
- 各オブジェクトの紐付け
インストールは非常に簡単で、一般的なLAMP環境で稼働するため動作も軽快でした。 またデモも公開されているので、試してみる価値はあると思います。
http://racktables.org/demo.php
以下、使ってみた感想です。
便利な機能
- 一括検索機能
- iDCやラックの可視化
- サーバとIPを紐付け
- 配線やVLAN管理までできる
欲しい機能
- ユーザ/グループごとの権限の細分化
- オブジェクトの一括登録機能
- サーバ用レール等のアクセサリ管理機能
- 電源ケーブル/コネクタ/容量管理
- データのインポート/エクスポート機能
- 仮想環境のビジュアル化機能
注意点
- クラウド環境の管理はできない
- 「資産」管理ツールではなく、あくまで「ラック構成」管理ツール
Excelシートで頭を悩ませている管理者の方々は試してみてはいかがでしょうか?
投稿者プロフィール
- 資産管理と障害対応、ISO(ISMS、ITSMS)の運営。。。といろいろやっています。
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