はじめに
ノーコード・ローコードと言う言葉を聞いた事は御座いますでしょうか?
この度、執筆者である私が某企業様の情報交換会に参加した際、ノーコード・ローコード
についてのプレゼンを受講致しました。近年とても注目を集めるキーワードでありこの先
更なる市場拡大が見込めると言う事で、私自身も当キーワードについて調べてみました。
この場をお借りして、皆様にも概要をご紹介させて頂きます。
「もう既に知ってるよ!」と言う方は、暖かい目で見守って頂けますと幸いです!
目次
ローコード・ノーコードとは
ノーコード、ローコードとは、プログラム開発言語を使ったコーディングを全く、あるいはほとんどすること無くアプリケーションの開発を行う事を指します。
従来アプリケーションはJava、Perl、PHP、Python、Ruby等のプログラミング言語を使用し開発されている事は皆さんご存知かと思います。
それらの技術を全くあるはほとんど使用せずに、ツールが用意している機能ごとのパーツをドラック&ドロップで配置していくだけで、アプリケーションを開発する事が出来ます。
従来のアプリケーション開発と比較し、はるかにハードルが下がった手法かと思われます。
今、非常に注目されているローコード・ノーコード開発
ミック経済研究所の市場調査レポートでは、2018年度には開発市場全体で約2,000億円前後であったのが、2020年度には約2,900億円、2023 年度に 4,560 億円、年平均成長率は16.3%という予測がされており、とても大きな成長が見込まれています。
※(*)デロイト トーマツ ミック経済研究所『DX実現に向けたローコードプラットフォームソリューション市場の現状と展望 2020年度版』(https://mic-r.co.jp/mr/01830/)より
また「nocode」での検索数も右肩上がりで推移している事から、
非常に注目を集めていると言えるでしょう。
※過去5年間、Googleトレンドより抽出
ではなぜローコード・ノーコードが注目されるのでしょうか?
なぜ、ここまで注目されるのか
なぜ、ローコード・ノーコードが注目されるのか?それには
日本企業やIT業界全体で抱える課題が背景としてあります。
・IT人材不足の問題
経産省によるレポートでは2015 年ではおよそ 17 万人だった IT 人材不足が、2025 年には 43 万人まで拡大する見込みとなっております。※「DXレポート ~ITシステム「2025年の崖」克服とDXの本格的な展開~」よりhttps://www.meti.go.jp/shingikai/mono_info_service/digital_transformation/20180907_report.html
・レガシーシステムのブラックボックス化や柔軟性の低下
高度な専門性や経験が求められるアプレケーション作成や管理が属人化、ブラックボックス化しておりその改修や保守に多額の費用が掛かる事で、新システム導入や技術教育への投資が遅れてしまう傾向があります。
また通常システムやアプリ開発は専門企業への外注が主流ですが、改修や変更も全て
専門企業を通す必要があり、市場の変化速度についていけなくなる事が多々あります。
上記の課題を解決する一手段として、専門的な開発知識を持っていない非エンジニアでもアプリケーションの開発が可能である、ローコード・ノーコードが非常に注目されております。
ノーコード・ローコード開発は従来のコーディーングでの開発と比べると、圧倒的にシステム開発のハードルを下げる事が出来るので、、従来からIT業界全体が抱えている問題解決への強力な推進剤になると言われているわけです。
これまでの慣例や常識を一新させるような技術ですね....。
ローコード・ノーコードのメリット
それではノーコード・ローコードのメリットを3つにまとめさせて頂きます。
①.開発期間の短縮
コード記述量の大幅な現状、あるいは記述が必要ないので、単純な工数が下げられる他、バグの修正やテストの時間も大幅に減らすことが出来ると言われております。
②.開発コストの削減
工数の削減や技術的な難易度を下げられる為、開発や採用に関わる人件費、開発ツールや運用管理費を削減出来ます。
③.プログラミング言語の知識がほとんどなくても開発出来る
プログラミング知識がほとんどなくても開発に携われるノーコード・ローコードが普及すれば、幅広い人材も開発に携わる事が出来、開発現場の多様性や、柔軟性がより一層促進されます。
これ以外にも様々なメリットが御座いますが、年齢や経験に大きな影響を受けず、誰でも開発者となり得る可能性を秘めていると言う部分に個人的に非常に魅力を感じます。
終わりに
今回は、ノーコード・ローコードの概要について簡単にご紹介させて頂きました。
「ノーコード・ローコード」で検索して頂ければ様々なツールが登場致しますので、是非ともご覧頂ければと思います。選択するツールによっては実装可能な機能に差が出る場合もあるので、ツール選を慎重に行う必要があると感じます。
こちらの記事を読んで頂いた方に、少しでも興味を持って頂ければ幸いです。
最後までお読み頂き誠に有難う御座いました。
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