英語でとっつく LPIC1

初めまして、佐藤と申します。今年の 3月に大学(英文科)を卒業して8 月中途入社。つまりド素人です。
今回はそのド素人が、とっつきにくいなぁと思っている LPIC1に、標準装備(英語)でとっつきます。よろしくどうぞ!

【i: interactive】

  • cp –i (コピー先の同名ファイルを上書きするか確認する)
  • mv –i (移動先の同名ファイルを上書きするか確認する)
  • rm –i (ファイルやディレクトリを削除する前に確認する)

interactiveとは「双方向」つまり「人間とコンピュータの双方向のやりとり」です。人間「削除するよ」→コンピュータ「本当にいいの?」→人間「いいよ」というやりとりを表します。

【i: ignore】

  • grep –i (大文字小文字を区別せず文字列を検索する)

ignore「無視」つまり、この場合は「大文字と小文字の区別を無視」ということ。オプションにすると上記 interactiveと同じ-i ですが、混同する心配はありません。ファイルやディレクトリが消去されてしまうような場合は「本当に削除していいの?」という確認が有効ですが、常識的に考えて、文字列を検索する場合は「本当に検索していいの?」などと確認する必要は無い(=つまりそんなオプションは無い)からです。
このようにLinux のコマンドには、英単語の知識と多少の常識を組み合わせて理解できるものが多々あるようです。

【f: force】

  • cp –f (コピー先の同名ファイルを上書きする)
  • mv –f (移動先の同名ファイルを上書きする)
  • rm –f (確認なしでファイルやディレクトリ削除)

既述 interacetiveと対をなすのがこのforceでしょうか。ただし interactiveの対義語がforce かというと、それは違う気がします。 force「強制する」ということで、ユーザへの確認なしでファイルやディレクトリの変更・削除を行います。

【f: follow】

  • tail –f (ファイルの末尾の追加行を表示し続ける)

こちらもオプション-fですが、ファイルの末尾を「表示する」コマンドであるからして、実行前にユーザに確認する必要がありません。裏を返せば、確認せず強制的に実行するオプション (force)も必要ありません。かくして「 forceのf 」でないことが分かります。
follow「ついていく」ということは、追加されて増えていく (変化していく)ファイル末尾に「ついていく」ように表示する、ということでしょうか。

このように挙げるとキリがなさそうですが、最後に1つだけ。

【h: human readable】

  • ls –h (K, M, Gなどの単位つきで表示する)

  • df -h (ファイルシステム容量を単位つきで表示する)

ちなみにこのオプション、私の持っている参考書によると「単位付きで表示する」とのこと。では hが「単位」を表す単語の頭文字なのかというと、そうではないようです。事の本質は human readable「人間に見やすい」=「単位付きで表示する」ということなのだそうです。

いかがでしたか?資格試験を突破するには丸暗記も致し方ありませんが、そもそもの意味は何なんだ?この iとあのi は何が違うんだ?などと考えると、より記憶が定着する覚え方ができるかも知れません。人に教える時も説得力が出るのではないかと。

といったところでお開きにしたいと思います。最後まで読んで頂きありがとうございました!

投稿者プロフィール

sato
2015年8月入社。弊社はインフラ屋ですが、アプリも作ってみたいです。

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