こんにちは。
今回は前回のセッション紹介の続きをお送りしていきたいと思います。
前回ブログはこちらから…
非エンジニアがAWS Summit Tokyo 2017へ参加してみた セッション参加編~Part4-1~
セッション紹介(S3編続き)
ライフサイクルルールにおけるSTANDARD-IAクラスとGlacierの活用
・バケット内のオブジェクトに対して、ストレージクラスの変更や削除処理に関する自動化
・バケット全体もしくはプレフィックスに対して、オブジェクトの更新日をベースに日単位での指定が可能
・使用頻度の低くなるデータをより低価格なストレージに格納
・一定期間経過したデータを削除
ライフサイクルにおけるGlacierへのアーカイブおよび復元
アーカイブ
オブジェクトのデータはGlacierに移動(アーカイブ後、マスターはGlacireになる)
オブジェクトの復元
オブジェクトごとに復元
データは一時的にS3の低冗長化ストレージに指定日数間複製される
復元にかかる時間は3種類から選択
Expedited
少ない数のファイルについて、緊急のアクセスを要する場合の取得Standard
3-5時間の間にファイルを取得する標準的な取得Bulk
5-12時間の間にファイルを取得する最も低価格で、大容量のデータを取得
ユースケース:データハブストレージ
データレイクを中心としたデータ処理基盤の例
S3の汎用性を活用して、データ分析に必要なツールをじっくり試せる場所を作る
ユースケース:バックアップ/DRストレージ
用途に合わせてバックアップ/DR環境を安価に構築可能
ユースケース:静的コンテンツのWebサーバ
容量が多くなりがちなデータをS3にオフロードする
写真などのコンテンツを含む動的Webサイト
フルマネージドコンテンツ配信サーバとして配信負荷をオフロード
写真や動画などのファイルサイズの大きなものをS3に配置する
S3におけるデータ保護
バージョニング
ユーザやアプリケーションの誤操作による削除対策に有効
→古いバージョンのオブジェクトがバージョンIDが付与されて裏で残すことができる
暗号化
保管時(Amazon S3 データセンター内のディスクに格納されているとき)のデータを暗号化して保護するもの
NFSサーバを、EC2+EBSで構築する場合
NFSとは…
Network File Systemの略
ネットワークを介して別のコンピュータの外部記憶装置(ストレージ)をマウントすることが出来る。そこに保存されているディレクトリやファイルをあたかも手元にあるかのように扱うことが出来るシステム。
Amazon Elastic File System(EMS)
Amazon Elastic File System(Amazon EFS)とは…
AWSクラウドでAmazon EC2インスタンスと共に使用するための、シンプルでスケーラブルなNFSファイルストレージシステム
EFS=マネージドのNFSサーバ
EFS活用シーン
・HPCや分析アプリケーション
→大量のサーバに分散して分析する際に分析データの共有をする
・コンテンツのレポジトリ
・AutoScalingするWebサーバ群でユーザがアップロードした画像ファイルを全サーバで共有
※ EFSが利用できるリージョン
アイルランド、シドニー、バージニア北部、オハイオ、オレゴン(2017年5月現在)
AWS Storage Gateway
AWS Storage Gatewayとは…
標準的なストレージプロトコルを利用してAWSのストレージサービスへのアクセスを可能にするハイブリッドストレージソリューション
AWS Storage Gateway 活用シーン
・オンプレミス環境の拡張的位置付け
・クラウドへのバックアップやアーカイブ
・クラウドへの段階的移行の手助け
まとめ
サイジングから解放され、システムの用途やI/O特性の整理に集中できる
Amazon EBS
汎用的ブロックストレージ
汎用SSD gp2の用途は広く、I/O特性に応じてio1,st1,sc1も有効活用Amazon S3/Glacier
容量を気にしなくて良い広大なオブジェクトストレージ
データの利用頻度に応じて、ライフサイクルを有効活用するAmazon EFS
マネージドNFSサービスAWS Storage Gateway
S3,EBS snapshotへの橋渡し役となるゲートウェイ
要件が変わっても、柔軟に変更が出来る、ないしはスケール特性を把握しておけば安心
感想
今回のセッションはAWSの基本的な部分であるストレージ全般のセッションでした。
Summitから時間がたってしまいましたが、AWSサービスの基本であり、非常に重要な部分だと思ったので、ブログにしてみました。
おなじみのS3やEBSから、AmazonEFS、AWS Storage Gatewayまで幅広く知れたセッションでした。新しい情報や今まで知っていた知識のおさらい等もでき、とても勉強になりました。特に”S3のライフサイクルルールの流れ”や”Glacierへのアーカイブ、復元について”は忘れていた部分があったので、改めて復習できました。
S3からGlacierへのアーカイブ、削除処理の自動化等は、Redshift、EMR、Athenaを使った分析処理と組み合われば、ビッグデータの活用システムにもなり、企業のビジネスチャンスが広がります。
今まで蓄積していたデータの有効活用と整理ができ、一石二鳥です。
今年は思い切って今までより長い時間Summitに参加しましたが、参加してよかったなと思いました。知識がより深まったこと、クラウド市場の現状、需要等を肌で感じることができ、とても勉強になりました。
来年もまた参加してみたいと思います。
最後に
今回のAWS Summit Tokyoには弊社も出展をしておりました。
様子はこちらから↓↓
https://www.skyarch.net/blog/?p=12010
弊社スカイアーチははAWSアドバンスドコンサルティングパートナーとして、お客様にAWSを利用した様々なサービスを提供してます。
詳細はHPをご覧ください。
HP
https://www.skyarch.net/proactive/cloud/aws/
AWS運用でお困りの方はぜひ弊社へご一報を…
技術的な事で悩んだら、ぜひサバカンblogへ! 新しい発見があると思います
最後までお読みいただきましてありがとうございました。
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