ハッカソン型研修プログラム「ANGELDojo2024」で頂上決戦出場を果たしました!

はじめに

こんにちは!スカイアーチのharashimaです!実は私、7月から10月の期間にて「ANGLE Dojo2024」というAWS主催のハッカソン型プログラムに参加しておりました。チームで作成したアプリが上位入賞したため、成果物や学びについて共有させていただきます。

ANGELDojoとは

こちらにAWS公式ブログのリンクを掲載しておりますが、下記にも簡単な概要を箇条書きにて記載させていただきます。

  • ANGELDojoとは、「AWS Next Generation Engineers Leaders Dojo」の略称であり、「AWSで日本を元気に!」をテーマにした3ヶ月間(7月~10月)のハッカソン型研修プログラム。
  • 2024年の参加企業は、パートナー企業18社ユーザー企業12社の計30社(102名)。
  • 参加企業から選出された4〜6名のメンバーでチームを組み、サービス企画から開発まで行うトレーニング。1社だけのチームもあれば、複数社合同のところもある。
  • 参加期間中の毎週木曜日/金曜日は、原則、ワーク時間に費やされる。

成果物について

アプリ

私たちのチームでは、訪日外国人をターゲットにした「E-Trail」というアプリを開発しました。E-Trailとは、訪日外国人の方がアレルギーや宗教上の理由で発生する食事制限を日本のお店に簡単に伝えることのできるサービスです。

今までは、翻訳ツール等を用いて自身の食事制限情報を伝えていましたが、それだけではニュアンス等を正確に伝えることができません。そこで、E-Trailでは、ピクトグラムを用いて食事制限情報を表現する機能をメイン機能として実装。訪日外国人の方がアプリ内で事前に食事制限情報を登録しておくことで、日本の店員さんに最適なピクトグラムを提示することができます。

結果に関しましては、アプリの社会性などが評価され、パートナー企業部門のANGLE賞2位に選出いただきました!また、頂上決戦と呼ばれる優勝決定戦まで出場させていただくことにもなりました!スカイアーチの参加チームが頂上決戦まで残るのは史上初であったため、社内でも祝福のメッセージを多くいただきました!頂上決戦の様子については、こちらのYouTubeにてアーカイブにて視聴可能です。アプリに関するアーキテクチャやその他の機能についても詳しく語っておりますので、こちらも是非ご確認くださいませ!

ANGEL Calendar

パートナー企業のAngleDojo参加者については、社会人歴が1年目~3年目であるという制約があったため、他社の同世代エンジニアと関わる機会も非常に多くありました。ANGELDojoのキックオフ会は、AWSの目黒オフィスにて対面で行われたのですが、そこでも多くの方々と交流する機会がありました。志の高い方々が集まっている中で、何か企画してみたいと考えた結果、キックオフ会で仲良くなったメンバーでANGEL Calendarという企画を運営することとなりました!

ANGLE Calendarの概要は下記の通り。もともと、Qiitaのアドベントカレンダー機能の活用を検討していたのですが、9月中には使用できないとのことでした...そのため、Organization機能にて有志30名のアカウントをまとめたうえで、各自が担当の日にブログを投稿することとしました。

所属チームにて扱っているリソースに関する記事などが多く投稿されました。アプリの内容こそ異なれど、利用するAWSリソースは被っているものも多かったため、結果的にナレッジ共有の場にもなりました。記事の一覧については、こちらをご確認ください!

学びになった点

技術的なインプット/アウトプット

今までお客様のインフラ提供に携わったことはあるものの、一気通貫してアプリを開発するのは今回初となります。そのため、API設計書やER図等のプロジェクトを進めるにあたって必須なタスクを実践的に学ぶところからスタートしました。また、私が担当したレイヤーは、インフラ~バックエンドまででした。インフラの観点では、普段の業務や資格で培った知識をアウトプットしてチームを引っ張ることができたと思います。バックエンドで実装したい動きを念頭に、インフラで求められる性能を逆算することで、最適なアーキテクチャ設計を実現。ウェルアーキな構成についても、もちろん意識してリソースやサイズを選定しましたが、何よりもエンドユーザーに体験/経験してほしいことを一番大切にしました。

チームビルディング

私たちのチームは、唯一の3社合同チームだったため、最初の方は話し合いを円滑に行うことも難しかったです。ですが、あるメンバーから提案してくれたニックネームで呼び合うというルールによって、その状況は一変し、お互いに遠慮しすぎることがなくなりました。私個人としては、皆がのびのびと活動できるような雰囲気づくりに尽力しました。出た意見を否定しないことを常に意識し、各メンバーと業務連絡だけでなく雑談を交えたコミュニケーションをとることを徹底しました。加えて、開発の助けとなる情報や個人タスクの進捗状況など、些細なことでもチームSlackに共有し続けました。結果、気兼ねなく自分の意見を共有できる関係性を築くことができ、和気あいあいと作業を進めることができました。ANGELDojo後日の反省会の際、他のメンバーから「はらしま君のお陰で良い雰囲気で活動をやり切ることができた」という評価もいただけました。自分の行動がチームへポジティブな影響を与えられたことを誇りに思います。

「Working Backwards」の考え方

Working Backwardsとは、Amazonで開発するプロダクトやサービスを企画する際にも取り入れられている「お客様中心の設計手法」です。ワークの中でも、ペルソナやその課題、それをどう解決していくのかを顧客体験を軸に考えたうえで、プレスリリース/FAQを作成しました。非エンジニアの方にも技術の恩恵を実感してもらうためには、それを分かりやすく説明する必要があります。これを実現するのは非常に難易度が高いですが、だれに対しても分かりやすく技術を説明できるエンジニアは、私の目指している将来像でもありました。「Working Backwards」は、技術をビジネス/日常生活の課題に落とし込むことでそれを実現する、「ビジネス×技術」の考え方です。目標に近づくべく、今後も私はこの考え方を軸に技術に向き合おうと思いました。

ANGELDojo後、NW-JAWSにてWorking Backwards形式のLTを2回行いましたので、お時間のある方は是非下記のリンクにもアクセスしてみてください!

まとめ

ANGELDojoを通して、技術の向上はもちろん、それに対する向き合い方やプロジェクトにおける人との関わり合い方など様々な要素を実践的に学び吸収することができました。それに加えて、同世代で切磋琢磨できる仲間も作ることができ、学習に対するモチベーションを高めることもできました。

ANGELDojoに参加しようと迷っている新人エンジニアの方!ぜひぜひANGELDojoの世界へ飛び込んでみましょ~!

投稿者プロフィール

harashima
ハンズオン大好き若手文系エンジニア
2024 Japan AWS All Certifications Engineers