Migration Evaluator について調べてみた

はじめに

Migration Evaluato について調べる機会がありましたので、ブログとしてもアウトプットしたいと思います。

Migration Evaluator とは

Migration Evaluatorは、AWSクラウドへの移行計画をサポートする評価サービスです。このサービスは、現在のオンプレミス環境の詳細な現状分析を提供し、それに基づいて将来のAWSクラウドでのコストを予測します。Migration Evaluatorは、オンプレミスのリソース使用状況を分析し、AWSでのリホストにかかる予測コストやインフラストラクチャ、ソフトウェアライセンスごとのコスト内訳を示します。これにより、移行に関する具体的なビジネスケースを作成するのに役立ちます。
https://d1.awsstatic.com/migration-evaluator-resources/migration_evaluator_overview_japanese.pdf

特徴

  • AWSクラウド移行の計画とコスト予測を支援
  • 現在のオンプレミス環境のベースラインを測定し、AWSコストを予測
  • エージェントレスコレクターでオンプレミスデータを収集
  • サードパーティーのツールからのデータインポートも可能
  • AWS Application Discovery Service (ADS) のデータ利用も可能
  • Quick Insightsで移行前のコスト予測と詳細なレポートを提供
  • Migration Hubでサーバーの依存関係を可視化
  • ソリューションアーキテクトチームによる移行パターンの提案
  • 最終的にビジネスケースレポートを提供し、移行の次のステップを提供

利用前提

リクエストの送信

Migration Evaluatorを利用するには移行評価を行う為のリクエストが必要です。
下記フォームの必要事項を入力し、リクエストを送信します。
https://pages.awscloud.com/global-acq-ln-aws-migration-assessment-interest.html

Migration Evaluator Collector 利用要件

Migration Evaluator Collector には、英語版の Windows Server 2016 以降を実行する新しいサーバーが 1台必要です。
詳細な利用要件については下記を参照ください。
https://d1.awsstatic.com/migration-evaluator-resources/ME_TSOLogic_Agentless-Collector-Install-Guide_Japanese.pdf

利用の流れ

  1. リクエストの送信
    AWSの公式ウェブサイトからMigration Evaluatorの利用リクエストを送信します。必要な情報を入力し、リクエストを提出します。
  2. 初期コンサルテーション
    AWSの担当者から連絡があり、固有のニーズについて話し合い、評価のスケジュールを立てます。
  3. データ収集ツールのセットアップ
    AWSから提供されるデータ収集ツール Migration Evaluator Collector をオンプレミス環境にセットアップします。このツールは、リソース使用状況やインフラストラクチャの詳細を収集します。
  4. データ収集
    データ収集ツール Migration Evaluator Collector が一定期間にわたってオンプレミス環境のデータを収集します。
  5. データの送信
    収集されたデータをAWSに送信します。データは安全に転送され、AWSの分析チームによって処理されます。
  6. レポーティング
    分析結果に基づいて、AWSから詳細なレポートが提出されます。このレポートには、AWSクラウドへの移行にかかる予測コストや推奨されるインフラストラクチャ構成が含まれます。(下記サンプル)
    https://d1.awsstatic.com/asset-repository/tso-logic/MigrationEvaluator-TSOLogic-AWS-BusinessCaseSample.pdf

まとめ

他のサービスと違い、利用前にリクエストが必要である点に注意が必要です。
また、AWSへの移行が大前提ではありますが、オンプレミス環境の情報整理や管理情報の更新といった観点でも利用価値がありそうだと感じました。

投稿者プロフィール

Rito
Rito
AWS認定12冠
趣味 : スプラトゥーン