本日(2019年11月7日) Amazon Web Service (AWS) で新しい割引料金プラン Savings Plans が発表されたので概要を書き出してみたいと思います。
簡単にいうと Amazon EC2 の料金が前払いした金額まで、割引料金が適用されるというものです。
これまで、リザーブドインスタンス(RI) という前払いによって割引を受ける制度がありました。しかし適用条件がインスタンスの台数、種類、リージョンなどそれぞれ細かく指定しなければならずかつ指定した条件に合致したものだけが割引の対象になる結構適用するのが面倒くさい制度でした。
今回発表された Savings Plans は RI に比べて以下の特徴があります。
- リージョンの区別なしでどのリージョンでも割引が受けられる。
- インスタンスファミリーの区別もなしでどのインスタンスファミリーでも良い
- インスタンスサイズの区別もなしでどのインスタンスサイズでも良い
- OSの種別もとわない。
これは今まで一生懸命プランニングして、RI を利用した経験のある人からはとてもありがたい制度です。
割引額
気になる割引額ですが以下から参照できます。インスタンスタイプ、サイズ、リージョン等によって適用される割引額が異なります。
購入方法
日本語ではマネージメントコンソールのアカウント名をクリックして「注文と請求書」→「節約プラン」とたどると、savings plans のトップページが表示されます。
そこから「Savings Plans の購入」をクリックすると購入ページにたどり着けます。
Savings Plans の購入 ※要ログイン
まず、Fargate を含む、Savings Plans か、EC2インスタンスだけの Savings Plans かを選択します。
次に適用する期間を選択します。1年か、3年かを選択します。
次にコミットする金額を指定します。最低 $0.001 から指定できます。
支払い方法は以下の3つがあります。
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- 全額前払い
- 自分で指定したコミット額に8,760を掛けた額を支払います。
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- 一部前払い
- 全額前払いの金額の50%以上を前払いし、残りを12で割った額を毎月支払います。
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- 前払いなし、月額料金
- 自分で指定したコミット額に730を掛けた金額を毎月支払います。
それぞれの支払い方法によって割引が変わります。
あとはカートに入れて、支払いをするだけです。
なおコミット額を超過した分に関しては自動的にオンデマンド相当の金額が適用されます。
適用にあたって
実際にどのように適用するかは、利用状況や組織のルールや文化によって変わってくると思います。
すでにカバレッジレポートや利用状況レポート、推奨事項など様々な支援機能も併せてリリースされていますので、これらをうまく利用して利用コストを最適化してください。
以上です。
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