「AWSを知らない私がAWS認定クラウドプラクティショナーを取得出来た訳」
先日、AWSクラウドプラクティショナー(CLF)の試験を受験してきました。
この試験に合格することで、新卒・未経験で入社した者である私が、
「AWSクラウドの知識とスキルを身に付け、全体的な理解を効果的に説明できる個人」
として認定されます。
今回私が受験したAWSクラウドプラクティショナーという試験について簡単にご説明いたします。
CLFでは4つのテーマについての内容が問われます。
①クラウドの概念
②セキュリティ
③テクノロジー
④請求と料金
これらはAWSの基礎的な知識となります。CLFを取得すると、これらの知識を把握しているということの証明になります。
結果
入社して、約1か月半、CLF取得に向けて勉強しました。結果的に私は、856/1000点で、見事合格することができました!
社会人になったばかりの私にとっては、短期間での取得に成功したのではないかと思います。
これからIT初心者・未経験の私が、約1か月半という短い期間で、どのように勉強したのか具体的な勉強方法についてご紹介いたします。個人的な意見ですので、人それぞれに合った勉強方法があるかと思います。参考程度に読んでいただけると嬉しいです。
今回私が約1か月半参加した、社内CLFプロジェクトについてご説明いたします。このプロジェクトでは、オンラインでCLFの授業に出席し、受講しました。主にZoomを利用しました。期間は約1か月半で、私を含めて4名で勉強しました。社内の資格取得者(今結婚して話題の星野源と同い年)の方がトレーナーとして、4人の指導にあたってくださいました。
勉強時間は80時間を目標にしていました。実際に受験当日までには、97時間勉強していました。
勉強法
では私が実際に97時間でどんな勉強をしていたのか説明いたします。
大きく分けて3項目あります。
1.テキストを読まない
2.アウトプットをたくさんする
3.多くの問題に触れる
1.テキスト本を読まない
資格を取得する際、まずやることと言えば、テキスト本を読むことだと思います。しかし、CLFをIT初心者が取得するための勉強法として初めからテキスト本を読むのはあまりお勧めではありません。なぜかというと、「専門用語が多すぎる」からです。
テキスト本には解説も多く、要点整理もされている比較的わかりやすく書かれているものも多いですが、専門的な知識がないと理解できないような難しい表現も多く使われています。初めてIT業界に足を踏み入れ、勉強を1から始めたい!と思っている方にとっては、この「専門用語」でつまづいて、なかなか学習を進められないのではないかと思いました。
そこで私は、「CLF80時間教育プロジェクト」という会社のプロジェクトに参加し、講義を聞くことで、知識をインプットしました。この講義でトレーナーを務めてくださった方も、IT業界に入って間もなく、未経験だからこその言葉遣い、表現の方法でわかりやすく説明してくださいました。私にとってこの講座は、テキスト本の役割を十分に果たしてくれていたと思います。CLF取得に必要な項目ごとに約30分~1時間ずつ、要点をまとめたものを聞きました。
まずは全範囲を網羅することを目標にしていました。
2.アウトプットをたくさんする
アウトプットをするタイミングは大きく分けて2回ありました。1回目は項目ごとに講座を聞き終わった後、2回目は全範囲網羅した後です。
1回目の、各講座を聞き終わった後のアウトプットの方法を説明します。私は、「自分が先生になって、誰かに教えている風」に実際に声に出してアウトプットしていました。具体的には、家にあるぬいぐるみに向かってひたすらCLFの内容を説明していました。CLFの学習期間中は、コロナ感染予防対策のため、人に会うことがなく、自宅で1人で学習していました。そうなるとどうしても、黙り込んでいる時間が長くなります。私は無言で知識を整理できる人間ではないので、声に出して覚える努力をしました。
声に出すときのポイントは2点あります。
①一問一答スタイル
②専門用語(特にカタカナや英語)を使わないように、知っている言葉に置き換える
テキスト本の本文のように長々と説明してしまうと、覚えるのがつらくなります。そこで、なるべく短い文で、自分の知っている言葉で説明してみるのがおすすめです。
自分なりのアウトプットをし終えて、なんとなくでも頭に知識を定着させたあとに、プロジェクトの参加メンバーで集まって、講座毎に「アウトプット会」を行っていました。その時は、資料を見ずに説明するように心がけていました。
2回目のアウトプット(全範囲網羅した後)の方法を説明します。CLFの出題範囲の講座をすべて聞いた後、項目ごとに区切って1から1人で声に出して説明できるか挑戦していました。CLF講座は第1章~第10章まであるので、一度アウトプットしただけでは、どんどん忘れていってしまいます。そのため、また最初に戻ってアウトプットを行うということを繰り返しました。
この時点で、かなり知識は定着し、問題が解けそうだなという実感がありました。実際に、学習時間が30時間くらいのところでいったん模擬試験を行い、70%正解できました。
3.とにかく問題を解きまくる
全範囲学習し、アウトプットもかなり行い知識が定着してきたら、CLFの問題に慣れるためにたくさん問題を解きました。AWSの問題は文章にくせがあり、また、サービス名=問題という単純な問題はあまりでません。つまり、サービスの内容や名前をそのまま憶えても、テスト上の実践には向いていないということです。そこで、とにかくたくさんの問題に触れ、各サービスがどんな風に問題になって出題されるのかを把握しました。この訓練を行うことで、どう暗記していけばいいかがわかり、学習の効率が高まりました。
実際に私が使用した問題は、
①webで解ける問題集(有料・無料)
②各種テキスト本に掲載されている問題
③kindleの問題
とにかくたくさんの問題に触れることが目的だったため、たくさんの種類の中から毎日ランダムで問題を解きました。
問題をたくさん解いているうちに、「良く出題される範囲」「良く出題されるサービスの種類」など、CLFの出題傾向が見えてきます。その出題傾向に沿って、再び資料やノートやテキスト本を見直して、さらに知識を定着させていきました。
まとめ
以上3点が、IT初心者・未経験の私がCLFに合格できた方法です。人それぞれ自分に合ったやり方があるかと思いますので自分の好きなやり方を見つけて、楽しんでやることが大切だと思います。
私がこの3点の中で最も重要だと感じるのは「アウトプット」です。このアウトプット期間にかなりの量の用語が定着し、さらに人に教えれるほどに記憶できました。私のようにぬいぐるみに向かって話すのが嫌であれば、親や友達や会社の同期に説明してみるのもいいと思います。
実際に受けてみて {#Impressions}
勉強方法は以上の通りですが、実際に受験してみて、「もっとテキスト本を読み込んでいたら、さらに得点を伸ばせたのではないか。」と思いました。
CLFに合格するための最低限の知識は身につけたものの、もっと細かいサービスやサービス内容を覚えきることができなかったと思います。
さらにスコアを伸ばすには、さらに細かい知識を入れる必要があったと思いました。