こんにちは。
今回は、「EC2」について、SAA試験に向けてほぼ未経験者目線で
どのようなイメージで覚えたかということを簡単に紹介したいと思います。
あくまでAWS初心者である私個人のイメージですのでご容赦ください。
EC2の構成
まずはじめに、EC2とはどのようなもだったかをCLFの復習がてら確認していきます。
EC2は、ひとことで言ってしまえば、「AWSが管理する物理的なハードウェアリソースを、
仮想的に分割してユーザーに貸し出しているリソース」です。
1つのハードウェアの上に複数のEC2が立てられている状態をイメージしておくと、
後ほど説明する、ハードウェアを占有するEC2の購入オプションについて
理解しやすくなりますので、覚えておくようにしてください。
EC2は、大きく分けて以下の3つのコンポーネントで構成されています。
■AMI(Amazon Machine Image)
■インスタンス
■EBS(Elactic Block Store)
それぞれのコンポーネントの役割はざっくりこのようなイメージです。
■AMI(Amazon Machine Image)
→OS、アプリケーションなどのサーバーの設定をテンプレート化したもの
■インスタンス
→ハードウェアにあたる。いわゆるCPUやメモリといったスペック部分
■EBS(Elactic Block Store)
→EC2に直接接続(DAS接続)するブロックストレージ。インスタンスとは別コンポーネント
SAA試験におけるポイント
SAA試験において、EC2で特に重要なポイントは、「コストを抑える購入オプション」の選択です。
具体的な内容として、今回は「リザーブドインスタンス」と「スポットインスタンス」という
購入オプションについて確認していきます。
コストを抑える購入オプション
通常のオンデマンドよりも安くリソースを購入できるオプションには、
・リザーブドインスタンス
・スポットインスタンス
の2種類があります。
※最近ではSaving Plansというオプションもリリースされていますが、今は割愛します。
さらに、リザーブドインスタンスは、リソースの使い方によって、
通常のリザーブドインスタンスと、「スケジュールリザーブドインスタンス」の
2種類に分かれます。
まずは、この2種類のリザーブドインスタンスの共通点について説明していきます。
<共通点>
■1or3年の期間でリソースを事前予約する購入方法
(「リソースの事前予約」=「予約した分のリソースを優先的に使用できる」権利)
次に、それぞれの異なる部分についてですが、それはひとことで言えば
「常時稼働か特定時間のみ稼働か」ということになります。
■(通常の)リザーブドインスタンス
→リソースを常時稼働させる場合に有効
■スケジュールリザーブドインスタンス
→特定時間のみ稼働させる場合に有効
(例:毎日4~6時のみ稼働、平日9~18時のみ稼働)
※現在は、スケジュールリザーブドインスタンスの供給がストップし、代わりに
「On-Demand Capacity Reservations(オンデマンドにオプションでリソース予約が
付与できるもの)」がリリースされているようです。詳しくは、下記リンクよりご確認ください。
https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/AWSEC2/latest/UserGuide/ec2-capacity-reservations.html
年単位でのリソースの利用がわかっており、その期間中常に稼働させる、
または特定の時間稼働させる場合には、オンデマンドよりリザーブドインスタンスの方が
コストを抑えることができます。
続いて、スポットインスタンスについて説明します。
スポットインスタンスは、AWSが保有しているリソースのうち、
「その時点で」余っている分を「一時的に」貸し出す仕組みです。
最大9割引き程度まで安くリソースを利用できますが、その分注意点もあります。
それは、あくまで「その時点」かつ「一時的」に余っている分を借りるため、
AWS側で用途が発生した場合には問答無用で(警告後2分で)リソースが回収されてしまうということです。
したがってスポットインスタンスは、途中で処理が中断されても問題ない仕組みの
アプリケーションを動かす場合などに利用するのが適切ということになります。
まとめると以下のようになります。
<スポットインスタンス>
・いきなり(警告後2分で)回収されてしまう場合がある
・その分安い(最大9割引き)
・処理を中断できるアプリケーションを動かす場合などに利用
まとめ
今回は、EC2について、「コストを抑える購入オプション」として「リザーブドインスタンス」と
「スポットインスタンス」に絞って説明しましたが、他にも、コンプライアンス遵守や
ライセンス管理の目的で「ハードウェアを占有する購入オプション」などもあったりするので、
今後はそのあたりについても機会があれば説明していこうと思います。
EC2は、AWSに現在200以上あるサービスの中でも、特に利用する可能性の高いサービスですので、
実際に利用することになった場合によりお得に選択できるよう勉強しておいて損はないと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。