AWS のストレージサービスに関するセッションを受講しました!

はじめに

みなさま、こんにちは。
スカイアーチネットワークスのカスタマーセールス1課です。

先日西日本営業課がアップした記事に続き、今回は私が受講してきた
「30分で理解する AWS ストレージサービスの全体像」
というライブセッションをご紹介します。

そもそもAWS Summitとは?

先日アップされた記事にも記載されていましたが
おさらいとしてもう一度。

AWS Summitとは、世界中で開催されているAWSのイベントの1つで
日本で開催されるAWS関連イベントの中では最大規模のものとなります。

AWSの最新サービスやその活用方法、既存サービスの事例などについての
講座や展示が行われるため、AWSに関するさまざまな知識を
得る事ができる機会となっています。

★こんな方にオススメです★
・これからAWSに触れていきたい方
・AWSの最新情報をキャッチアップしたい方

ライブセッション基本情報

ライブセッション名:30分で理解する AWS ストレージサービスの全体像
登壇者:アマゾンウェブサービスジャパン株式会社
技術統括本部インダストリーソリューション部 ソリューションアーキテクト 川野 純 様
時間:33分間
概要:主にAWSでのストレージサービス利用を検討している方向けに
AWSの各ストレージ関連サービスの概要と利用シーンについて
30分で解説していく内容でした。

ストレージとしてクラウドを利用するメリットについて

セッションの冒頭では
「従来のオンプレミスにて大量のデータを保存することは現実的ではない」
という観点の元、ストレージの管理について
オンプレミスとクラウドで比較しながら見ていきました。

AWSストレージサービスの利用シーンについて

続いて、AWS上でストレージを利用するシーンとしては次の6つがあり
それぞれのシーンで有効なストレージサービスが異なるということで
細かく紹介していきました。

(1)データベースとしてストレージを利用する場合
(2)ファイルサーバとしてストレージを利用する場合
(3)データレイクとしてストレージを利用する場合
(4)高性能な分散ファイルシステムとしてストレージを利用する場合
(5)バックアップのためにストレージを利用する場合
(6)オンプレミスからAWS上へデータ移行する場合

(1)データベースとしてストレージを利用する場合

AWS上でサーバとして提供されるEC2(Amazon Erastic Compute Cloud)に
取り付けて利用するブロックストレージがEBS(Amazon Erastic Block Store)です。

EBSにはいくつかのタイプがありますが、ユーザが利用するファイルによって求められるInput/Output特性などが異なるため、それぞれに適した種類のEBSを選ぶ必要があります。

また、ストレージの利用用途によっても選択する種類が変わってきます。

(2)ファイルサーバとしてストレージを利用する場合

利用する通信プロトコルに応じて
ファイルサーバサービスの種類を選択することが可能となっています。

(3)データレイクとしてストレージを利用する場合

AWSではデータレイクとして必要な要素を兼ね備えたオブジェクトストレージサービスである
Amazon S3(Amazon Simple Storage Service)の利用が推奨されております。

  • Amazon S3を利用することで得られる主なメリット

・どんなサイズにもスケールできる(容量無制限、1ファイル毎の最大は5TB)
・AWS内の様々なアプリケーションと連携可能である
・99.999999999%の高い耐久性でデータを保管できる
・コンプライアンス検証が頻繁に更新されるため、セキュリティ面も安心である
・低コストで利用できる(月額1GB/約3円)
・オンプレミスでは気にしなければならなかった、データサーバの管理が不要(台数、RAID等)
・S3内にあるオブジェクトのリストをCSV/ORC/Parquetファイルとして
一気に取得することができるため、一元管理しやすくなる
(S3 インベントリ、S3 Selectを利用)

(4)高性能な分散ファイルシステムとしてストレージを利用する場合

AmazonS3をより高性能な分散ファイルシステムとして利用したい場合は、
Amazon FSx for Lustreが有効です。

  • Amazon FSx for Lustreを利用するメリット

・Amazon S3からのワークロードに対して、数百GB/s・数百万IOPSもの速さを誇る
高速ストレージを用いて大規模な計算処理を高速に処理することが可能になります。
・ユーザは非冗長化構成での当システムを短期利用することにより
低レイテンシー・高スループット・スケーラブルな機能を
低コストで利用することができます。

(5)バックアップのためにストレージを利用する場合

「どこ」から「何」をバックアップするのかに応じて
ストレージの種類を選択することが可能となっています。

複数のサービスを利用していて管理が煩雑になる場合、AWS Backupを利用して
複数サービスのバックアップ機能を一元的に管理できることもできます。

また、オンプレミス環境のバックアップを取るためにAWSを利用したい場合は
AWS Storage Gatewayというサービスもあります。

(6)オンプレミスからAWS上へデータ移行する場合

オンプレミスからAWS上へデータ移行をする際、移行対象が何であるかや
ダウンタイムが取れるかによって、利用するべき移行サービスが変わってきます。

たとえば、AWS DataSyncでは専用線による接続により
他の業務に影響を与えずにデータ移行をすることができます。

また、短い停止時間でAWSへの移行を可能とする
CloudEndure Migrationというサービスもあります。

サービス機能強化により広がるAWSストレージサービスについて

その他上記のサービス以外にも、既存サービスの機能改善によりこれまで以上に
ストレージとして利用の幅が広がった既存サービスについて紹介していきました。

コードをアップロードすることでアプリケーションや
バックエンドサービスを管理せずにコンピューティング可能となるサービスです。
主にサーバレス環境にて利用されます。

先日のアップデートにより、これまではS3経由で利用していたAmazon EFSを
Lambdaから直接管理できるようになりました。

重さ2.1kgとコンパクトで持ち運びしやすく且つ頑丈で
米軍でも採用可能なレベルのセキュリティをもつデータ転送デバイスです。

大容量ハードディスクとして利用されるAWSのSnow系サービスの中でも
サイズが最小のためデータの移行が容易で、今後様々な利用シーンで
使われることが期待されます。

Amazon S3をバックエンドにした、SFTP・FTPS・FTPのサーバを
AWSで管理可能にするマネージドサービスです。
パートナー企業様とセキュアなデータ交換が可能となり
データはS3上に保存されます。
⇒Amazon S3に対してAPI以外のSFTP等のインターベースが利用可能になります。

まとめ

・ビッグデータをクラウド上のストレージサービスで管理することにより
オンプレミス環境上での課題を解決できる。

・AWSでは様々な利用シーンに応じて適切なストレージサービスの利用が可能になる。

・ユーザからのニーズが高まることにより、今後もAWSでの
新しいストレージサービスの開発や既存サービスの改良が進む。

所感

今回のセッションにて、EBSをはじめとしたAWSのストレージ関連サービスについて
利用シーンごとにどのサービスが活用できるのかを分かりやすく知ることが出来たと思います。

また、AWSではストレージ関連のもの以外にも様々な種類のサービスがございますので
今回のようなセミナーに参加することで、各サービスの概要や利用方法について
イメージしやすくなると思います。

最後に、スカイアーチでは今回ご紹介したようなS3を利用した
ストレージサービスの運用や、オンプレミスからAWSへの移行サポートも
ご支援させていただいております。

スカイアーチのAWS運用サービスや移行サポートについて
興味を持たれた方は是非お気軽にお問い合わせください。

https://www.skyarch.net/

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