こんにちは、星です。
いつもお世話になっているJAWS-UG CLI専門支部のAWS-CLIカンファレンス参加してきました。
簡単にレポートとしてまとめてみます。
概要
AWS CLI カンファレンス 2016
2016-07-18(月)13:30 - 17:30
会場はテコラス株式会社様13階カフェテリア
世界初のAWS CLIがテーマのカンファレンスです←重要
https://jawsug-cli.doorkeeper.jp/events/36166
セッション内容
時刻 | 概要 |
---|---|
13:10 - 13:30 | 開場 |
13:30 - 13:40 | 開会の挨拶・会場の諸注意 波田野さん(10分) |
13:40 - 14:30 | 基調講演 (アマゾン・ウェブサービスジャパン様 40分) |
14:30 - 15:10 | 講演1: AWS CLIを始めるには (古渡晋也さん 40分) |
15:10 - 16:00 | ミニハンズオン 中山さんElastic Beanstalk (single container doceker) (随時休憩) |
16:00 - 16:10 | 講演2: 見せます!aws directconnect ~ (平 智彰さん 10分) |
16:10 - 16:40 | 講演3: Amazon Route53へのドメイン移管 (神 希嘉さん 30分) |
16:40 - 17:10 | 講演4: OpsDevでAWS CLIを使って幸せになった話 (武川 努さん 30分) |
17:10 - 17:20 | 閉会の挨拶 |
開会の挨拶・会場の諸注意 波田野さん
主にJAWS-UG CLI専門支部の紹介とカンファレンスの説明
いつも通り概要の説明と、クラウド転職と黒魔術師ワンライナーについても漏れなく。
基調講演 アマゾン・ウェブサービスジャパン 酒徳さん
AWS CLIについて、AWSJ内での情報をかき集めて発表をされていました。
- AWS SAもCLIを使用する機会が多い
- AWS CLIは2013にリリースされた
- aws configiure、コマンド書式などの説明
- 出力形式の仕組み
- JMESPathの紹介 対話形式でアウトプット形式を簡単に指定
- Lambda等でデバックするときに活躍、開発のシーンで役に立つ
- waiters,target,othersの3点における活用方法
基調講演 CLIを使ってやったこと アマゾン・ウェブサービスジャパン 小梁川さん
前職でのCLI経験と実際の活用事例を紹介されていました。
- 日本の傾向として開発とインフラは分かれている
- 前職のAWS事例
- インド人運用チームに対してAWSの教育をおこなった
- 日々の運用で困ったこと
- インスタンスの8割にメンテナンス通知がきて運用が困難になった
- 自社で管理ツールを開発した
- 手段はさておき、明確なルールと目的が重要。ツール作成を目的にしない。
- 現在はAWSサービスでカバー可能 ツールの管理が大変なのでできるだけアウトソースする
- CloudtrailとAWS Configの紹介
※32頁目~
講演1: AWS CLIを始めるには 古渡晋也さん
AWS CLIとシェルを組み合わせた活用事例を中心に発表をされていました
- ELBアイコン変更しています。注意喚起。
- s3cmdを使用している人がまだいて困ることがある
- 基本的にはAWS CLIがお勧め 更新頻度も早くサポートも厚い
- jqコマンド フィルタ機能、配色によるメリットなど
- 実用例 JMESPathとjqを使用するのはやめた
- CLIとシェル等の活用事例を複数紹介
- プロファイル確認方法
- プロファイルとプロジェクトを緩く固定
- backlogのwiki作成
- ターミネートプロテクションのチェック
- AWS Cododeployとの連携
- CLIの利用は簡単 誰がやっても同じ運用オペレーションを実施できるようにすると良い
- おまけ リザーブドインスタンスを間違って購入した
ミニハンズオン 中山さん Elastic Beanstalk (single container doceker)
1時間枠でAWS CLIのハンズオンを実施しました。講師はCLI専門支部運営メンバーの中山さん。
いつもの5倍以上?の人数でしたが、わかりやすいハンズオンでした。流石です。
ハンズオン手順
http://qiita.com/domokun70cm/items/d3ef69dcf9ddcdbd093c
講演2: 見せます!aws directconnect ~ 平 智彰さん
CLIを用いて実際にdirectconnectを利用するまでの手順をスライドを交えて紹介されていました。物理的な条件が必要で、試すハードルが高いので勉強になります。
手順
http://qiita.com/rfhira/items/52b402f48e86cf59fe88
- 手順の概要説明 AWS CLI側の説明
- 使用コマンドの説明(5コマンド)
- BGP側の設定は省略(設定済み)
講演3: Amazon Route53へのドメイン移管 神 希嘉さん
Route53でのドメイン管理についてとAWS CLIを用いた移管方法についてでした。CLIだけでなくRoute53側のドメイン管理や他社利用の注意点も挙げられていてとても勉強になりました。
- 2014/7/31からAWSでドメイン管理を開始
- Route53での操作、登録について
- ドメイン費用比較 基本的にほぼ横並び
- 汎用jpドメインはRoute53が一番高い
- Route53ドメイン管理のメリット AWS利用前提ではメリットが大きい
- ドメイン管理の注意点 多数あるので知っておくべき
- ビジネスサポート以上はあったほうが良い
- AWS CLIで他ドメインからRoute53への移管方法
- ドメイン移管を先にするとDNS情報が削除される会社もあるので注意
- よくある質問を読んでおくと役に立つ その他にドメイン名登録規約
講演4: OpsDevでAWS CLIを使って幸せになった話 武川 努さん
運用事例(フィクション)を基にCLIを使用して運用を自動化した話。同じ運用屋として共感できる部分も多く参考になりました。
- AWS事例大全集の紹介
- CLIの利用経緯
- ニュースサイトの案件 LAMPで動的にスケールする構成(フィクション)
- 手作業でインスタンス増設、削減等を行っていた 2時間ほど
- CLIで自動化を進めた ステータスのSlack表示、インスタンスの起動、削除
- Auto Scalingでは機能的にカバーすることができないためCLIでの自動化を選択
- 今後はECS、CloudFront、Datadogを活用したい slack連携は簡単でカスタマイズが容易
- AWS CLIの使いどころ 定期利用、slack連携、素早く利用する場合
- AWS CLIを避ける場合 頻繁な呼び出し、制御構造が複雑、複雑なエラー処理
- AWS CLI(シェル)の利点 引継ぎのしやすさ、機能の勉強
- CLI支部勉強会に参加すると近道
まとめ
講演4つとハンズオン1時間の濃いカンファレンスでした。CLIの話だけでなく、付随するサービスや事例の濃い話が聞けたので個人的には非常に勉強になりました。来年も開催予定があるそうなので、次は講演者枠狙ってみたいと思います。
最後に、JAWS-UG CLI専門支部は隔週でハンズオンを開催しています。興味のある方は参加してみてはいかがでしょうか。
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