こんにちは
今回は前回に引き続き、AWS Summit Tokyoシリーズ第2弾です!!
参加セッションについて紹介していきます
紹介するセッションは有名コンビニエンスストアフランチャイザーであるローソンのAWS導入事例です
セッション名:ローソンが AWS を使うまでの軌跡 ~打ち破れ、現行踏襲~
[ローソンとAWSのこれまで]・2013年
情報収集
→「使える要素」を重要的に…検討の前提
・2014年
構築/試用開始
→検討よりも試す…検討の前提
・2015年
利用開始→個別最適×
→全体最適○
[ローソンのアプローチ]
(検討当初)
ポジティブな考えのベンダーが少なかった為、自らが興味を持ってどうやったら「使える」かどこに「使える」かを考える・聞く・試すのサイクルを繰り返した。
[AWSのメリット]
・スピーディーにサーバーを構築できる
→オンプレではハードウェアの調達がネック
…とりあえず3か月で試してみるというパターンにフィット・RDSなどマネージドなサービスが選択できる
[検討ポイント]
・そもそもAWSは「使える」のか?(信頼性・性能・コスト)
・”今まで”はどこまで流用可能か(設計方法・運用)
→オンプレの機能を流用できないのかを検討した。
併せて、プロフェッショナルサービスと協力して周りのメンバーにAWSの知識を展開した…この時、オンプレでは付き合いがなかった新しいベンダーとお付き合いをする機会があり
それにより、意図する方向へ進みやすくなった
[AWS本格利用に向けて]
1.共通基盤の実装
(目的)
前システム横断。必要な基本的機能の提供
個別最適をさけ、機能の重複を防ぐ
(特徴)
AWS上に構築する全システムが利用
2.ポリシーガイドラインの確立
(目的)
属人化・属ベンダー化の抑止
→ベンダーへ依存せずローソンが主導権を握る
(特徴)
ローソンのAWS利用に関するルールブック
AWSを使ったシステム構築のノウハウ集
3・標準化の推進
(目的)
設計~運用までを緩やかに統一
プロジェクト期間の短縮化(特徴)
AMIやスタッフのカタログ化
AWSの各種サービスのパラメータを標準化
[現行踏襲 vs チェンジ]
現行踏襲とは…先人のやり方をそのまま受け継ぐこと(現行踏襲より守られる?もの)
1.正当性
→過去の判断(正しさ)
設計/設定/選定
2.リスク回避
→オンプレ完全神話
"出来ない・分からない"ことの露呈
3.関係性
→基盤と開発部門の暗黙の壁
情シスの丸投げ体質チェンジ!
現行踏襲を打ち破るには「Change!」が必要
(概念)
・考える
・違いを知る
・自らトライ
→自ら考え方を変え、周りに浸透させていく
(上司に説明するなど)
・柔軟に
・守備範囲を広げる
→システムを外部ベンダーに握られてたのであれば、それを奪還する意味もある
1.マインド
・システムは作るものではなく、使うもの
・止まらない仕組み→止まる前提
・業務に影響がないのであれば、24/365である必要はない(停止も許容)
・障害の原因調査に時間を割くようであれば、最短での自動復旧の仕組みを作る
・サイジング偏重→まず起動…最初のサイジングに時間をかけず、とりあえず起動し、試しながらチューニング
・ システムは使い続けるものではなく、不要になれば捨ててよい
2.設計
・今までの”当たり前”×
・AWS的”当たり前”○・IPアドレスではなくFQDNを使用
・データはローカルに持たない
・ピーク時でのサイジングは止め。負荷に応じてスケールアップ/アウト
・セッションステートフルではなく、セッションステートレス
3.関係性
・基盤と開発部門の壁
・インフラとアプリでお互い歩み寄る
・既存ベンダーに依存せず、情シスが主導
[チェンジに向けて]
・情シス自らのマインドを変える
・AWSを正しく理解する
・現行(オンプレ)との違いを理解する
・周囲の環境を変える
(まずやること)
過去の要求仕様と現状の本当の姿を比較する[ローソンのチャレンジとAWSへの期待]
Cioud Firstの加速
Cloudと次世代システムの融合
誰でも・いつでも・どこでもCloud
参考資料:aws.amazon.com/jp/summit2015-report/details/
(まとめ、感想)
・エンタープライズシステムのAWS移行事例とあって人気の高いセッションだった
・オンプレとAWSとの違いがよくまとめられており、理解しやすかった・AWS導入後の運用でポリシーガイドラインの設定など、導入後の運用方法まで触れていた
→とても濃い内容だったと思う
・システムを利用するユーザー側の必要知識やニーズも紹介されていた
→とても勉強になった
余談ですが、最近私の家の周りにもローソンさんの店舗が増えています
家の近くに新店が2店舗オープンしました
AWS効果があってのことなのかもしれません…
次回も参加セッションについて紹介していきたいと思います
最後に弊社はAWSアドバンスドコンサルティングパートナーとして、お客様にAWSを利用した様々なサービスを提供してます
弊社のサービス詳細はHPをご覧ください
弊社HP:http://www.skyarch.net/proactive/cloud/aws/
技術的な事で悩んだら、ぜひサバカンblogへ! 新しい発見があると思います
最後までお読みいただきましてありがとうございました
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