Information Technology Infrastructure Library(ITIL) No.1

この記事は公開されてから半年以上経過しています。情報が古い可能性がありますので、ご注意ください。

どうも、こんにちは豊かな大島です。

Information Technology Infrastructure Library

※以降ITIL(アイティル)

ご存じの方も沢山いらっしゃると思います。

 

当社はITILを採用し、ITサービスマネジメントをサービス提供しております。

暫く、ITILについて投稿をしていこうと考えております。


  • ITILは、1980年代後半に英国の政府機関によって作成された書籍で、
    IT運用における知識・ノウハウが集約されており、業界の
    デファクト・スタンダードとして認知されています。
    非営利団体(NPO)である「itSMF」は、世界各地で設立されており、
    日本でも2003年5月に「itSMF Japan」が発足して活動しています。

 

サービスライフサイクル」と言う、5つのプロセスから成り立つ

重要な考え方をご紹介します。

1.サービスストラテジ(サービス戦略)

2.サービスデザイン(サービス設計)

3.サービストランジション(サービス移行)

4.サービスオペレーション(サービス運用)

5.継続的なサービスの改善(コンティニュアルサービスインプルーブメント)

サービスライフサイクル

今回は先ず、1.サービスストラテジ(サービス戦略)について簡単に説明します。


 

1.サービスストラテジ(サービス戦略)

サービスストラテジとはITサービスを提供する際の戦略の事を示します。
顧客に対して、どのような領域でビジネスを行うか、そのサービスが実現可能か
サービス設計、開発、実装の有無などについてのプロセスです。

戦略を立てる際には以下の大きな4つの子プロセスがあります。
Ⅰ ビジネス領域の決定
Ⅱ 提供するサービスの定義
Ⅲ サービスを提供する必要資源の確保
Ⅳ 戦略の構築

投資利益率の把握やコスト管理などを行う「財務管理」これにより提供するサービスが
適切かどうかを投資対効果の観点から客観的に評価することができます。

 

Ⅰ ビジネス領域の決定

顧客の事業にどのようなITサービスが使用されているかを分析します。
その分析結果をもとに当社がどのビジネス領域を目指すべきか検討していきます。

以下のような項目を活用します。

  • 当社の強みが最大限に活用できる領域か
  • 他の企業が簡単に真似できないサービスか
  • 顧客に対して中長期的にサービスを提供できるか
  • 顧客に新しい価値を提供できるか

どのような領域でもビジネスの設定が可能です。

 

Ⅱ 提供するサービスの定義
ビジネス領域の中で、どのようなサービスを提供するかを検討します。
提供するサービスがどのように役に立つか(有用性)、どうしたらサービスを継続的に提供できるか検討します。
また、複数のサービスを提供する場合には「サービスポートフォリオ」を意識します。

※サービスポートフォリオとは複数の投資、提供状況などを管理する手法。提供するサービスバランスを見渡し限られた人員、システムなどの配分を適切にする事を実現する。

 

Ⅲ サービスを提供する必要資源の確保

サービスを提供するにはCI(構成アイテム)等がどれだけ必要なのか、どのように確保するのかを検討します。

日々変化をする要求に対して人員、プロセス、マネジメント、ナレッジなどの次元を効率よく配分し、投資効果向上を目指します。

 

Ⅳ 戦略の構築

戦略には4つのPが用意られます。

  • 観点(Perspective)     ...... 組織の方針
  • ポジション(Position) ...... 市場におけるその組織の位置づけ
  • 計画(Plan)       ...... サービスマネジメントの計画
  • パターン(Pattern)     ...... 繰り返される行動と判断

 

サービスストラテジ(サービス戦略)はどのようにしてサービスを
設計、開発、実装をしていくべきかということを戦略文書としてまとめたものです。
サービス提供先となるビジネスの領域の特定提供サービスの決定
サービスに必要なアセットの準備に関する説明を含んでいます。
これらはサービスレベルパッケージ(SLP)としてまとめられ
次の「2.サービスデザイン(サービス設計)」へ引き渡されます。
サービスレベルパッケージ

サービスストラテジのプロセスには、財務管理/需要管理/サービスポートフォリオ管理があり
ITサービス全体をビジネスと同じレベルから全体を見渡して中長期な戦略を立てるために
書かれた戦略文章です。

需要管理は、顧客のサービス需要を把握し、キャパシティが十分に確保できるようにするのを目的とします。
財務管理は、会計業務、予算業務、課金に対する要件の管理を責務とするプロセスです。

 

当社は「お客様のビジネスの成功」を支援する様々な提案とサービスを提供するために

ITILに則り、お客様に適した戦略を打ち立て提案する事をお約束致します。

 

次回は2.サービスデザイン(サービス設計)について簡単に説明していきます。

投稿者プロフィール

スカイブロガー

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


Time limit is exhausted. Please reload CAPTCHA.