こんにちは!
今回はRDSのイベントサブスクリプションというものを試してみました!
RDSのイベントサブスクリプション機能とは、RDSインスタンスや適用しているセキュリティグルーブにイベントが発生するたびに、通知をしてくれる機能です。
イベントの例としては、DBインスタンスのバックアップの開始・終了や、Multi-AZインスタンスのフェイルオーバーの開始・完了、セキュリティグループの変更、パスワードの変更などさまざまなものがあります。サポートしているイベントは40種類以上あり、以下のようなカテゴリに分類されています。
・Availability:DBインスタンスのシャットダウン、再起動
・Backup:DBインスタンスのバックアップの開始、終了
・Configuration Change:セキュリティグループの変更、パスワードの変更など
・Creation:DBインスタンスの作成、スナップショットの作成
・Deletion:DBインスタンスの削除、スナップショットの削除
・Failover:Multi-AZインスタンスのフェイルオーバーの開始、完了
・Failure:DBインスタンスの障害発生、スナップショットの作成失敗
・Low Storage:ストレージ不足
・Maintenance:パッチインストールに伴うオフライン移行、オンラインへの復帰
・Notification:DBインスタンスパッチ適用の遅れや、リードレプリカ作成失敗の通知
・Recovery:DBインスタンスの復旧開始、完了
・Read Replicas:リードレプリカの停止、終了
・Replication:リードレプリカのリセット
・Restoration:DBインスタンスのスナップショットからの復元
カテゴリについては、以下のリンクに詳細に記載してあります(英語)。
http://docs.aws.amazon.com/AmazonRDS/latest/UserGuide/USER_Events.html#USER_Events.Messages
これらのイベントが発生した際、Simple Notification Service (SNS)と連動して、指定したメールアドレス宛に通知をしてくれます。
【RDS イベントサブスクリプション設定手順】
1.イベントサブスクリプション設定画面起動
RDSコンソールを起動し、左下にある【Event Subscriptions】を選択し、その後ページ上部の【Create Event Subscription】ボタンをクリックして、イベントサブスクリプション設定画面を開いてください。
2.新しいトピックの作成
イベントサブスクリプション設定画面を開いたら、【Send notifications to】の項目の横にある【create topic】をクリックしてください。すると、新しいトピックの作成画面に移ります。
3.トピックの各項目の入力
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Name:イベントサブスクリプションの名称 Topic Name :トピックの名称 Recipient type:通知方法の指定 With these recipients:通知メールを送るメールアドレス Source Type:サブスクリプションを設定する要素の分類 |
ここまで入力したら、【Event Categories】を選択します。
全てのイベントを通知してほしいときは【Select All】を、通知するイベントを指定するときは【Select specific】を選択します。
今回は【Select All】を選択し、全てのイベントを通知する設定にします。
以下の画像は、各要素ごとのイベント一覧をまとめたものです。
全ての項目を入力し終えたら、右下の【Yes,Create】をクリックすればイベントサブスクリプションの設定は完了です。
イベントサブスクリプションを設定したら、設定時に指定したメールアドレスに、以下のようなメールが届くはずです。
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You have chosen to subscribe to the topic: arn:aws:sns:ap-northeast-1:364086872114:rdsTopic To confirm this subscription, click or visit the link below (If this was in error no action is necessary): <確認処理を行うリンク> Confirm subscription Please do not reply directly to this e-mail. If you wish to remove yourself from receiving all future SNS subscription confirmation requests please send email to <mailto:sns-opt-out@amazon.com>sns-opt-out |
このメールに書いてあるリンクにアクセスすれば、確認処理が完了します。
以上で、RDSのイベントサブスクリプションの設定は完了です。
設定後、RDSに指定したイベントが起こるたびに、メールが届きます。
以下のメールは、DBインスタンスのが作成されたことを知らせる通知になります。
Event Source : db-instance
Identifier Link: https://console.aws.amazon.com/rds/home?region=ap-northeast-1#
SourceId: testdb
Notification time : 2014-08-04 07:38:12.444
Message : DB instance created
【内容まとめ】
今回はDBインスタンスのイベント全てを通知するように設定しましたが、インスタンスの立ち上げなどの通知は必要ない!というかたは個別に設定することをお勧めします。
設定方法は非常に簡単ですし、ストレージ不足などは重要なイベントなので、まだイベントサブスクリプションの設定をしていなかった方は試してみてはいかがでしょうか。
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