はじめに
RDS データベースプレビュー環境 というものがあります。
普段聞きなれないものだと思いますので、どのようなものか、AWSドキュメント上と実際に試用してみた上での紹介をします。
目次
RDS データベースプレビュー環境 とは
RDS データベースプレビュー環境(英語 : RDS Database Preview Environment ) とは
まず、AWSのドキュメントとしてはこちらになります
https://docs.aws.amazon.com/AmazonRDS/latest/AuroraUserGuide/working-with-the-apg-database-preview-environment.html
基本的にはこちらのドキュメント上の内容が正とする情報になります。
簡単に説明すると「Amazon RDS にて一般提供される前に、希望者にてベータ版やリリース候補版(RC版)、初期製品版を試験的に試すことができる。」
というサービスになります。
あくまでテスト版との位置づけになりますので、利用では避けたほうが良いものとなります。
ドキュメント中でも「you can't use a Preview version for production.」と明記されています。
事前動作確認などに活用すると良いものかなと個人的には考えます。
ドキュメント上の利用制限について
ドキュメント上にもあるのですが、本番環境では利用できるがプレビュー環境ではできないRDS機能がいくつかあります。
すべてを記載しませんが、本記事記載中の2024/08/11段階で下記のよく使う機能は利用できないので注意が必要です。
- 本番利用の既存スナップショットは流用できません。そのためインプレースアップグレード検証はできません。
(逆方向にプレビュー環境のスナップショットを本番利用に持っていくこともできません)
※どうしても同じデータが必要であれば、
mysqldump等を利用したdump/restoreが必要になります。 - Blue/Green deployment は利用できません。
- Performance Insights は利用できません。
- RDS Proxy は利用できません。
- AWS Database Migration Service (AWS DMS) は利用できません。
- リードレプリカの Auto scaling 機能は作成できません。
実際に利用してみた上での注意点
あくまで個人的に感じた点ですが、下記注意点があります。
- 現段階では利用可能なリージョンが限定されます(米国東部 (オハイオ) リージョンでのみ利用可能です)。
- 試験利用だとしてもAWS利用料は通常インスタンス利用料と同じ従量課金となります。割引などはありません。
※RIの購入は可能なように見えますが、購入の確認はしておりません。 - 突然試験利用中のバージョンの提供終了などが発生することがあります。
まとめ
新バージョンが出た際のDB使用感などを知りたい場合に便利だと感じました。
検証に時間が取れない環境の場合は本番利用が可能となってからのテストも可能ですが、
将来的にバージョンアップが必須な環境であれば予め調査しておくことで時間短縮に繋がるかも知れません
投稿者プロフィール
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2013年入社の平成生まれです。
初めて触ったコンピュータはPC9821でダイヤルアップでした。
その時に鯖落ちや人大杉の対応をしてくださる鯖缶になりたいと憧れ、
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#今では個人所有のパソコン・サーバだけで20台ほどあります…。
サーバー大好き!