プログラミングの考え方であるが、プログラミング以外の業務にも適用できるこの原則を紹介したい。
まずは以下のWikipediaを読んでみよう。
これは既に2001年頃から提唱されている
エクストリーム・プログラミングのプラクティスの一つとして組み込まれている原則であり、
何ら新しい考え方ではない。
そして次に「機能」「コード」などの言葉をあなたが普段業務を行っているときの言葉、
例えば「サービス」とか「サーバー」とか「手順書」とかに置き換えてみよう。
この原則は「質素倹約をしろ、我慢しろ」ということではない。
「そんなものは捨ててもっとリッチなものに手を伸ばしたら?」ということなのだ。
例えば15年くらい前はPCとインターネットが普及し
趣味でホームページを自作するのが流行ったが、
結局ページは作れても殆どの人は日記しかコンテンツを作れなかったので、
じゃあ殆どの人は日記だけ書ければいいじゃないかとブログになり、
そのブログもたくさんの文章量が書けても、書く方も読む方も処理しきれないということで
殆どの人はtwitterになった。
この間、ユーザーができることの自由度はむしろ下がって機能も減っているが、
ユーザーはそれを歓迎してきた。
もちろん「殆どの人」以外の人にはニッチな需要が存在するが、
それらの需要はそれを満たそうとする人が「殆どの人」を上回る時間と資本と労力を投入して実現している。
そういう意味で「あれもこれも付ければ何でもできて無敵なんじゃね?」というような考えで作られたものは
結果殆ど使われずメンテナンスしきれないで廃れていく。
コード然りサーバー然り手順書然り。
「あれもこれも」というのはクリエイティブではない、
クリエイティブというのは余計なものを捨てることなのだ。
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