Amazon Elastic File System(EFS)の概要とメリット
Amazon Elastic File System(EFS)の概要
Amazon Elastic File System(EFS)はサーバーレスかつシンプルな伸縮自在なファイルシステムです。ファイルシステムを増やしたり削除することができるためボリュームに関係なく、対応することができます。
さらにAWSサービスだけでなく、オンプレミスでの利用ができるなど、幅広い環境に対応しており、現在利用中のアプリケーションを中断する必要もありません。
ファイルの大きさを調整できることから、キャパシティーを意識する必要はありません。
プロビジョニングまた管理をする必要もないため管理者の負担を減らすことができます。
さらにフルマネージド型サービスであることから、構築、運用、メインテナンスも必要ありません。
ストレージクラスが4種類ある
Amazon Elastic File System(EFS)には以下の4つのストレージクラスがあります。
- Amazon EFS 標準
- Amazon EFS 標準 – 低頻度アクセス (EFS 標準 – IA)
- Amazon EFS 1 ゾーン
- Amazon EFS 1 ゾーン – 低頻度アクセス (EFS 1 ゾーン – IA)
つまり標準と1ゾーンの2種類があり、アクセスの頻度によってさらに2種類のクラスがあるということです。
典型的なお客様は、ファイルの80% がアクセス頻度が低く (そのため、アクセス頻度の低いストレージクラスに適している)、20% がアクティブに使用している (EFS 標準およびEFS 1ゾーンストレージクラスに適している) ため、コスト効率の良いストレージが得られます。
Amazon Elastic File System(EFS)の利点
Amazon Elastic File System(EFS)には以下の利点があげられます。
- POSIX 準拠の共有型ファイルストレージ
- スケーラブルなパフォーマンス
- マネージド型
POSIX 準拠の共有型ファイルストレージ
NFSv4 プロトコル経由で従来のファイルアクセス許可モデル、ファイルロック性能と階層ディレクトリ構造を使うことにより、ECS、EKS、AWS Fargate、AWS LambdaなどさまざまなAWSサービスに接続が可能です。
スケーラブルなパフォーマンス
Linux のワークロードに必要なスループット、IOPSなどに適応しています。さらにファイルワークロードの予測できないパフォーマンスにも対応しているので安心です。パフォーママンスにあわせてスケーリングすることから、コストを削減することにもつながります。
完全マネージド型
Amazon Elastic File System(EFS)は完全なマネージド型であり、構築から運用、保守作業まで開発者、管理者の負担をかけることはありません。またインターフェイスがシンプルであることから設定が簡単です。
ファイルストレージインフラストラクチャの自動管理を提供していることから、複雑なデプロイが必要ありません。
Amazon Elastic File System(EFS)のまとめ
Amazon Elastic File System(EFS)はサーバーレスでシンプルのファイルシステムであり、ブロックデバイス型ストレージサービスです。
ストレージのファイルシステムは追加したり削除したりとスケーリングすることができ、効率的に利用することができるのです。
作業が複雑になるにつれストレージは重要になってきます。そこでシンプルでスケーラブルなファイルシステムであるAmazon Elastic File System(EFS)を使ってみてはいかがでしょうか。
▼参考資料