AWS コマンドラインインターフェイスとは?コマンドラインツール
AWS コマンドラインインターフェイスの概要
AWS コマンドラインインターフェイス(AWS Command Line Interface、AWS CLI)は、AWSリソースを操作するためのオープンソースのコマンドラインツールです。AWS コマンドラインインターフェイスによって、コマンドプロンプトからのコマンド打ち込み作業で、AWSマネジメントコンソールと同様の機能を実装することができます。
AWS コマンドラインインターフェイスを活用したコマンドの実行には下記の3つの方法があります。
シェルプログラム
下記の一般的なシェルプログラムを使って、LinuxやmacOSでコマンドを実行します。Bash
Zsh
TCSH
Windowsコマンドライン
Windowsを使って、PowerShellやWindowsコマンドプロンプトでコマンドを実行します。
リモート
リモートターミナルプログラム(PuTTYやSSH)またはAWS Systems Managerを使って、AmazonEC2インスタンスで実行します。
AWS コマンドラインインターフェイスには、現在2つのバージョンが存在します。
バージョン1.x
下位互換性に対応するための旧バージョンが、バージョン1.xになります。
バージョン2.x
現在一般的に入手できるバージョンはバージョン2.xになります。本番稼働にはバージョン2.xを使用します。
バージョン2.xは、バージョン1.xをベースに構築されていますが、いくつかの面で改善され新機能が付加されています。
バージョン1.xを使用するためには、Pythonをインストールする必要がありましたが、バージョン2.xでは、Pythonをインストールする必要がなくなっています。バージョン2.xは、下記のOSにビルトされたバイナリを提供します。
Docker
Linux
macOS
Windows
AWS コマンドラインインターフェイスの利点
複数のAWSサービスを単一のAWS コマンドラインインターフェイスのみで操作できる
AWS コマンドラインインターフェイスの利点は、複数のAWSサービスを単一のAWS コマンドラインインターフェイスのみで操作できるところです。コマンドラインを使って単一のツールで複数のAWSサービスを制御できることで、作業を自動化することが可能となります。
AWS コマンドラインインターフェイスはAWSサービスにダイレクトでアクセスし機能を調査してコマンドを実行できます。また、複数のAWSサービスを使用する複雑な作業でも、AWS コマンドラインインターフェイスを使ってカスタマイズして対応できます。
AWSマネジメントコンソールで使用できる全機能が使用できる
AWSマネジメントコンソールで使用できるAWS サービスの全機能は、AWS コマンドラインインターフェイスからも使用できます。また、AWS サービスの機能などが追加されたり新しくなった場合は、180日以内にAWS コマンドラインインターフェイスからでも使用できる仕様になっています。