Elastic Load Balancing(ELB)とは?負荷分散する

Elastic Load Balancing(ELB)の概要

Elastic Load Balancingは、アプリケーションから受信したトラフィックを複数のターゲットへ自動で負荷分散を行ってくれるサービスです。

また、正常に稼働しているターゲットにのみリクエストを送信するように、リソースに対してヘルス状態をモニタリングする、ヘルスチェックを設定することができ、可用性を高めることができます。

Elastic Load Balancingは、4種類のロードバランサーが用意されており、お客様の用途に合わせて、ご利用していただきます。

下記では、4種類のロードバランサーの紹介をします。

  • Application Load Balancer(ALB)

Application Load Balancerは、HTTP トラフィックおよびHTTPS トラフィックの負荷分散に最適です。

  • Network Load Balancer(NLB)

Network Load Balancerは 、Transmission Control Protocol (TCP)、UserDatagramProtocol (UDP) 、 Transport Layer Security (TLS)のトラフィックの負荷分散に最適です。

  • Gateway Load Balancer

Gateway Load Balancerは、サードパーティーの仮想ネットワークアプライアンスを簡単にデプロイ、拡張、および実行でき、セキュリティ、ネットワーク分析などのユースケースでサードパーティーのアプライアンスを操作するのに最適です。

  • Classic Load Balancer(CLB)

Classic Load Balancerは、Amazon EC2 インスタンスにおける基本的なリクエストレベル、接続レベルの負荷分散に最適です。

Elastic Load Balancing(ELB)の利点

高可用性

Elastic Load Balancingは、複数のアベイラビリティーゾーン(AZ)にある AmazonEC2 インスタンス間でトラフィックを分散することができます。またトラフィックに応じて、リクエスト処理を自動的にスケールし、ターゲットの状態を確認し、正常な状態を維持します。

高いスループット

Elastic Load Balancingでは、トラフィックが急増した場合でも処理できるように設計されており、1秒間に数百万のリクエストでも負荷分散ができます。突発的なトラフィックも心配なく運用ができます。

スティッキーセッション

スティッキーセッションは、同一のクライアントから同一のターゲットにリクエストをルーティングする機能です。Elastic Load Balancing はスティッキーセッションをサポートしています。

セキュリティ

Amazon Virtual Private Cloud (VPC) を使用する際は、ELB に関連付けられているセキュリティグループを作成、管理をします。ALB および CLBに追加のネットワーキングおよびセキュリティオプションを提供でき、パブリック IP アドレスを使用しなければ、インターネットに接続しないロードバランサーを作成することもできます。

モニタリング

Amazon CloudWatch により、リクエスト数、エラー数、エラータイプ、リクエストレイテンシーなどの ALB および CLB のメトリクスが閲覧できます。またAWS CloudTrail とも統合されているため、ELB への API 呼び出しを追跡することも可能です。

参考資料

https://aws.amazon.com/jp/elasticloadbalancing/?elb-whats-new.sort-by=item.additionalFields.postDateTime&elb-whats-new.sort-order=deschttps://docs.aws.amazon.com/ja_jp/elasticloadbalancing/latest/userguide/what-is-load-balancing.html