AWSエンジニアになれる一番の近道のAWS資格とは?認定資格の全体像と学習方法を解説
- 1. AWSとは?(資格の勉強に入る前におさらい)
- 1.1. AWSでできることとは?
- 2. AWSエンジニアに向けて知識習得
- 3. AWS認定資格とは?
- 4. AWS認定資格を取るメリット
- 4.1. AWS関連のスキルを保有していることの証明
- 4.2. AWSイベントにおける優遇
- 4.3. 次のAWS認定試験取得の優待
- 5. 会社としてAWS認定資格を取得するメリット
- 5.1. AWSのWebサイト上で会社の紹介ページが作成される
- 5.2. パートナー向けトレーニングサイトの利用
- 5.3. AWSの利用料割引
- 5.4. AWSのリセール契約
- 5.5. イベント等への優先申し込みコードの紹介
- 6. 実戦では役に立つの?
- 6.1. AWS認定資格は有効期限がある
- 6.2. 問題でユースケースを学べる
- 6.3. 具体的なコマンドやコードが出題される
- 6.4. 多くのサービスを網羅的に学ぶことができる
- 7. AWS認定資格の種類
- 7.1. 1.入門的な資格
- 7.2. 2.アソシエイト資格
- 7.2.1. ①AWS認定ソリューションアーキテクト – アソシエイト
- 7.2.2. ②AWS認定 SysOps アドミニストレーター – アソシエイト
- 7.2.3. ③AWS認定 デベロッパー – アソシエイト
- 7.3. 3.プロフェッショナル資格
- 7.3.1. ①AWS認定ソリューションアーキテクト – プロフェッショナル
- 7.3.2. ②AWS認定 DevOps エンジニア – プロフェッショナル
- 7.4. 4.専門資格
- 7.4.1. ①AWS認定 高度なネットワーキング – 専門知識
- 7.4.2. ②AWS認定 セキュリティ – 専門知識
- 7.4.3. ③AWS認定 データ分析 – 専門知識(旧AWS認定ビッグデータ – 専門知識)
- 7.4.4. ④AWS認定 機械学習 – 専門知識
- 7.4.5. ⑤AWS認定 データベース – 専門知識
- 8. それぞれの難易度は?
- 9. AWS認定資格の勉強方法とは?
- 9.1. まずは実戦
- 9.2. AWS認定試験用のアカウントを作成する
- 9.3. AWSの公式資料を見る
- 9.4. 公式のサービスガイドを見る
- 9.5. AWSの公式サンプル問題や模擬試験を解いてみる
- 9.6. 合格体験記を見る
- 9.7. 公式/非公式のイベントに参加してみる
- 9.8. 書籍を購入してみる
- 9.9. オンラインの参考書・練習問題を解いてみる
- 10. 試験を申し込み、受験する
- 11. まとめ
AWSとは?(資格の勉強に入る前におさらい)
AWSとは、Amazonが子会社を通して提供するAmazon Web Servicesの頭文字をとった略語のこと。
AWSは2006年からサービス提供が開始された※クラウドサービスの一種で、現在世界190か国以上で利用中です。
ちなみにクラウドサービスとは、インターネットなどを経由してITリソースを活用できるサービス全般のことを指します。
少し前まで自社でサーバーを作る際には筐体やケーブル、冷却装置、サーバーを設置するスペースや施設など…物理的な設備を準備する必要がありました。
しかし情報技術の発展により、インターネットなどの回線を用意すれば数クリック・数分でネットワーク上にサーバーを作ることができるようになったのです。
近年、クラウドサービスを利用してシステムを開発・運用する企業は増えており、利用されるクラウドサービスの例としてAmazon社のAWSの他、Micrsoft社のAzureやGoogle社のGoogle Cloud Platformなどがあります。
※クラウドサービスは、クラウドコンピューティングサービスともほぼ同義で単にクラウドとも呼ばれます。(なお、本記事ではクラウドサービスで統一。)
AWSでできることとは?
AWSでは数クリックで、サーバやデータベースといった基本的なインフラサービスを構築・利用できます。DNSサービスやロードバランサー、リポジトリツールといった、Webアプリケーションの構築に必要な機能はほとんどサービスとして利用が可能です。
そのほかにも機械学習、IoT(nternet of Things)、量子コンピュータ、人工衛星、5G通信などといった様々な最先端の技術に利用できるため、競争力のあるシステムを迅速に開発・世の中にリリースすることができます。
そのためAWSは世界的に導入・活用を検討する組織が増えており、このトレンドに伴ってAWSを扱う開発者のニーズも高まりつつあるのです。
AWSエンジニアに向けて知識習得
AWSの知識習得には以下2つの手段があります。
1つ目は、実践を積むということ。AWSでのシステム開発案件に参加ればAWSでのシステム開発について知識を身に付けることができるでしょう。
また、AWSには無料枠がありますので、個人でAWSアカウントを開設し様々なサービスを試すこともできます。開発案件に参加するにもハードルがありますので、個人アカウントで勉強することも一つの手と言えるでしょう。
2つ目は、AWSの認定資格を得る方法です。AWSの認定資格の詳細については、下で詳しくお伝えしていきます。
AWS認定資格とは?
AWSのスキルを証明するためのAWS公式資格のことです。
AWSには現在200を超えるサービスがリリースされており、認定資格取得の学習を通じてこれらのサービスを網羅的に把握できるようになります。
認定資格は現在12種類設置されています。全試験、選択式の試験で、テストセンターでいつでも受験可能です。
※最新の認定資格、試験日程については公式サイトからご確認ください。
AWS認定資格を取るメリット
エンジニアがAWS認定資格を取得すると、どのようなメリットがあるのでしょうか。メリットを列挙していきます。
AWS関連のスキルを保有していることの証明
AWSの認定資格を持っていると、AWS関連のスキルを保有していることを客観的に証明できます。したがって社内での発言力や就職・転職活動に有利になります。
例えば、AWS認定資格のうち『AWS認定ソリューションアーキテクト – アソシエイト』は、アメリカのグローバルナレッジ社の調査によると、2020年度の調査結果では※2番目に稼げるIT資格として挙げられていました。
このことから、世の中で非常にニーズが高い資格であることがわかります。
※参考資料
https://www.globalknowledge.com/us-en/resources/resource-library/articles/top-cloud-certification
AWSイベントにおける優遇
AWSが行っている『AWS Summit』や『re:Invent』といったイベントに参加した時点でAWSの認定資格を保有していると、認定者専用ラウンジを利用することができます。
認定者専用ラウンジTシャツや扇子のような記念品がもらえるほか、軽食や電源を利用することができるので、イベントをより楽しむことができます。
次のAWS認定試験取得の優待
AWSの認定試験は現在12種類あり、全ての試験を受験すると金額面でも負担がかかります。
しかし1つのAWSの認定試験に合格すると、次の試験受験時に利用できる試験料半額クーポンを得ることができます。
またAWS公式の模擬試験についても、無料で受験するクーポンを得ることができます。
したがって、一度合格すると次のAWS認定試験を受験する際はお得に受験できるようになります。
会社としてAWS認定資格を取得するメリット
AWS認定資格を取得しメリットを得られるのは個人だけではありません。会社としてAWS認定資格を社員に取得させることはメリットがあります。
AWSでは『パートナー制度』と呼ばれる制度があり、AWSを構築・運用できる会社としてAWSに認定を受けることができます。パートナーとして会社が認められる条件は複数ありますが、会社内にAWS認定資格を持つ社員がいることも条件の一つです。
パートナーになると、以下のような特典を受けることができます。
AWSのWebサイト上で会社の紹介ページが作成される
AWSパートナーとしてAWSのWebサイトに会社紹介を掲載できます。AWS関連の案件を獲得する際は非常に有利になるでしょう。
パートナー向けトレーニングサイトの利用
社員のさらなるスキル向上に向けて、パートナー専用のトレーニングサイトが利用できるようになります。大半のWeb動画は無料となっているため、コストなしで社員のスキルアップが可能になっています。
AWSの利用料割引
会社でAWSを利用している場合、3%程度の割引を受けることができます。割引率は小さいかもしれませんが、直接コストダウンにつなげることができます。
AWSのリセール契約
AWSをリセールし、利益を得る契約を結ぶことができるようになります。
イベント等への優先申し込みコードの紹介
AWS Summitなどのイベントは、先着申し込みで人気の講演がすぐに満席になってしまうことがあります。しかしながらAWSパートナーであれば優先申し込みコードの紹介があり、一般申し込みよりも先に申し込みを行うことが可能です。
このように、AWSのパートナーとして認定されることは会社の利益につながります。社員にAWS認定資格の取得を推進することは大きなメリットがあると言えるでしょう。
実戦では役に立つの?
よく「IT系の資格試験は実戦では役に立たない」と言われることがあります。しかしながら、AWSの認定資格は実戦に非常に役に立つ資格です。
理由は次の通りです。
AWS認定資格は有効期限がある
AWS認定資格には3年の有効期限があります。この背景にはAWSのサービスアップデートの回数の多さがあります。
例えば、2019年11月-12月の2か月間で行われたサービスのアップデートや、紹介された新サービスの数は合わせて200以上にも上ります。
短期間で頻繁にアップデートされるため、AWS認定資格には有効期限が設けられており、資格取得者であってもこれらのアップデートをキャッチアップするために勉強をし続けなければいけません。
問題でユースケースを学べる
AWSの認定試験は、「架空のユースケースが記載されていてそのユースケースに対してどのように対応を行うべきか」といった形式で出題されます。
例えば『AWS認定ソリューションアーキテクト – アソシエイト』の場合は、出題数が65問あります。これは、単純に考えて1回試験を受験するごとに65ものユースケースを知ることができるということです。
これらのユースケースは実際の設計時や開発現場においても参考になりえます。試験勉強中に実践的な学習をしていくことができるのです。
具体的なコマンドやコードが出題される
AWS認定試験の問題文中には具体的なコマンドやコードが出題されます。
例えば「権限設定用のJSONファイルが『xxx』という設定だと、ユーザーに許可されているアクションは何ですか」といった問題です。
これらの知識はそのまま実戦での開発やレビューに役に立ちます。
多くのサービスを網羅的に学ぶことができる
AWSでユーザーが利用できるサービスは100を超えています。システムの設計・開発時に100を超えるサービスから最適なソリューションを選び、活用するのは非常に困難を伴います。
なぜなら、そもそもどのようなサービスがあるか、サービスの概要とユースケースは、制約次項などは…といったサービスの概要や特性を把握をしておく必要があるからです。
AWSの案件に参画し、利用するサービスを習得するということも大切ですが、網羅的にサービスを把握しておくということも新しい事業やサービスを企画する際には肝要です。
その点AWS認定試験にむけた勉強においては、数多くのサービスの概要やユースケースの知識を身に着けることができるでしょう。
AWS認定資格の種類
AWS認定資格は、全部で12種類存在しています。2020年4月までは11種類でしたが、AWSのサービスの多様化やITの流行に合わせて12種類に増加しました。
内容としては入門資格、アソシエイト資格、プロフェッショナル資格、専門資格と難易度や分野に分かれています。それぞれどのような資格なのかを解説していきます。
1.入門的な資格
入門的な資格として『AWS認定クラウドプラクティショナー』があります。
AWSのそれぞれのサービスが、大まかにどのような機能を持っているかの理解が問われます。問題文も長くなく、難易度も一番低いので入門試験として最適です。
受験料は11,000円(税抜)。模擬試験も用意されています。
2.アソシエイト資格
次に、アソシエイトレベルの試験が3つあります。
- AWS認定ソリューションアーキテクト – アソシエイト
- AWS認定 SysOps アドミニストレーター – アソシエイト
- AWS認定 デベロッパー – アソシエイト
いずれも実務経験が1年以上ある担当者を想定して試験問題が作成されていますが、実務経験がなくても受験は可能です。
受験料は15,000円(税抜)です。また、アソシエイト試験はすべて模擬試験が用意されています。下記でそれぞれの内容についてもう少し詳しく見ていきましょう。
①AWS認定ソリューションアーキテクト – アソシエイト
可用性やコスト効率といった、システム設計に関する能力を問われます。AWS認定試験の中では、参考書も最も多く出版されており、取り掛かりやすいやすい資格であると考えられます。
②AWS認定 SysOps アドミニストレーター – アソシエイト
アカウント管理、セキュリティや自動化といった、AWSの運用に関する能力を問われます。かなり幅広い範囲で出題され、システム管理者向けの試験となっております。システム管理者向けではありますが、実際のコマンド等が試験に問われることもあります。
例えば、ELBにSSL証明書をインストールするにはどのようなコマンドを実行すればいいか、などです。したがって、AWSでの実務的なシステム管理経験が必要です。
③AWS認定 デベロッパー – アソシエイト
デプロイ、デバッグ、サーバレスフレームワークなどの構築に関する知識も出題され、AWS上のアプリケーション開発の能力が問われます。AWS上でアプリケーションを開発した経験がある方であれば非常に受かりやすい試験であると考えられます。
3.プロフェッショナル資格
アソシエイトレベルの試験よりも上の段階として、プロフェッショナル試験が用意されています。現在、以下の2種類が用意されています。
- AWS認定ソリューションアーキテクト – プロフェッショナル
- AWS認定 DevOps エンジニア – プロフェッショナル
いずれも実務経験が2年以上ある担当者を想定して試験問題が作成されています。
こちらも実務経験がなくても受験は可能です。また、かつてはアソシエイトレベルのAWS認定資格を持っていることが受験の前提条件でしたが、現在は前提条件が撤廃されています。
受験料は30,000円(税抜)です。プロフェッショナル試験はすべて模擬試験が用意されています。
アソシエイトレベルとプロフェッショナルレベルの試験の違いは、試験範囲の広さや難易度です。
アソシエイトレベルの試験は問題文が長くて5行程度ですが、プロフェッショナルレベルの試験は問題文が10行ほどにわたる場合もあります。
また、選択肢の長さも長いうえに75問を180分で解かなくてはいけないため、試験時間も非常にぎりぎりになってきます。
難易度が上がること以外にもプロフェッショナルレベルの試験に向けた日本語の参考書は限られており、困難が伴う中で勉強を進めていく必要があります。
そんなプロフェッショナルレベルの試験の内容について、記載していきます。
①AWS認定ソリューションアーキテクト – プロフェッショナル
AWS認定ソリューションアーキテクト – アソシエイトの上位として位置づけられている試験です。可用性やコストに加え、大規模なシステムの移行や、オンプレミスとパブリッククラウドの接続といった知識を問われます。
問題文や選択肢が非常に長く、出題されるAWSのサービスの範囲も非常に広いのが特徴です。
②AWS認定 DevOps エンジニア – プロフェッショナル
AWS認定 SysOps アドミニストレーター – アソシエイトおよび、AWS認定 デベロッパー – アソシエイトの上位として位置づけられている試験です。デプロイ、デバッグ、CICDによる継続的なリリース、組織のガバナンス、セキュリティといった幅広い内容の知識を問われます。
試験の特徴としては、AWS認定ソリューションアーキテクト – プロフェッショナルほど問題文や選択肢は長くないですが、実際のコードやJSONファイルが出題されるなど、運用と開発の両方を経験していないと合格が厳しい内容になっています。
4.専門資格
アソシエイトレベルおよびプロフェショナルレベルの試験とは別に、専門性に関する試験が用意されています。現在、以下の6種類が用意されています。
- AWS認定 高度なネットワーキング – 専門知識
- AWS認定 セキュリティ – 専門知識
- AWS認定 データ分析 – 専門知識(旧AWS認定ビッグデータ – 専門知識)
- AWS認定 機械学習 – 専門知識
- AWS認定 データベース – 専門知識
いずれもAWSでの実務経験が2年以上あり、かつ当該の分野で5年以上の経験がある担当者を想定して試験問題が作成されています。こちらも実務経験がなくても受験は可能です。
受験料は30,000円(税抜き)。なお、アソシエイトレベルとプロフェッショナルレベルの試験は模擬試験が用意されていました、専門資格は1部のテストで模擬試験が用意されていません。
アソシエイトレベルおよびプロフェショナルレベルの試験の違いは、AWSに関する知識以外に、当該の分野に関する深い知識も必要になってくる点です。
アソシエイトレベルおよびプロフェショナルレベルでも、ITの基本的な知識は必要になりますが、専門資格では一層深い知識が求められます。
例えばAWS認定高度なネットワーキング – 専門知識では、WANのルーティング技術であるBGPに関する知識がないと解けない問題が出題されますし、AWSデータ分析 – 専門知識の問題文はHiveやPrestoといった技術について知っておかないと問題文を理解できません。
したがって、受験に向けてはAWSの知識以外にも、一般的なセキュリティ、NW、機械学習、データ分析などの知識が必要になります。
それではそれぞれどのような試験なのか、内容について記載していきます。
①AWS認定 高度なネットワーキング – 専門知識
AWSのネットワークアーキテクチャに関する知識、オンプレミスとの接続、ネットワークセキュリティなどの知識が問われます。AWSの知識だけでなく、VPNやBGPといったネットワークの基本的な知識が問われます。
②AWS認定 セキュリティ – 専門知識
暗号化やAWSのセキュリティサービスに関する知識が問われます。フォレンジックや最小権限の原則といった、セキュリティに関する基本的な知識をもって試験の準備を進めるといいでしょう。また、HTTPSやSSHといった、ネットワークに関する知識も必要です。
③AWS認定 データ分析 – 専門知識(旧AWS認定ビッグデータ – 専門知識)
データ分析に関する知識や、データの保管に関するコスト管理、セキュリティ等の知識が問われます。2020年4月にAWS認定ビッグデータ – 専門知識という試験の名前から変更になりました。
④AWS認定 機械学習 – 専門知識
AWSの機械学習関連サービスに関する知識を問われます。AWSの試験ガイドからダウンロードできるサンプル問題を見るとわかりますが、AWS色が非常に薄い試験となっています。
また、サンプル問題の解説に論文がリンクされており、合格には機械学習に関する基本的な知識が必要であることがわかります。
⑤AWS認定 データベース – 専門知識
AWSのデータベースサービスに関する知識が問われます。2020年4月にリリースされた新しい試験です。AWSはRDBSのほか、NoSQLやキャッシュサービスなど様々なデータベースサービスが提供されているため、それらのユースケースを理解しておく必要があります。
それぞれの難易度は?
<非常に簡単>
- AWS 認定クラウドプラクティショナー
<簡単>
- AWS認定 デベロッパー – アソシエイト
<標準的>
- AWS認定ソリューションアーキテクト – アソシエイト
- AWS認定 SysOps アドミニストレーター – アソシエイト
- AWS認定 Alexa スキルビルダー – 専門知識
<難しい>
- AWS認定セキュリティ – 専門知識
- AWSデータ分析 – 専門知識
- AWS認定 機械学習 – 専門知識
- AWS認定 DevOps エンジニア – プロフェッショナル
- AWS認定 データベース – 専門知識
<異次元に難しい>
- AWS認定高度なネットワーキング – 専門知識
- AWS認定ソリューションアーキテクト – プロフェッショナル
特にAWS認定高度なネットワーキング – 専門知識およびAWS認定ソリューションアーキテクト – プロフェッショナルについては問題文の長さや問われている知識の深さなど、非常に難易度が高く、試験時間もギリギリになる試験になっています。
AWS認定資格の勉強方法とは?
これまで様々なAWS認定資格についてみていきましたが、資格取得に向けて、どのように準備を進めればいいのでしょうか。
準備の進め方について記載していきますので参考にしてみてください
まずは実戦
AWSの試験ではこれまで記載したとおり、実戦的な知識が問われることが多いです。
会社でAWS関連の案件があれば、可能な限り参画してみましょう。また、仕事でAWS関連の案件に従事しなくても、AWSの公式サイトで無料のトレーニングが用意されています。
『AWS 10分間チュートリアル』など無料でハンズオンできますので、試験に向けてやってみると有効です。
AWS認定試験用のアカウントを作成する
AWS認定試験を受けるために、アカウントの作成が必要です。AWS認定試験のサイトからアカウント作成を行います。メールアドレスがあれば作成が可能です。
AWSの公式資料を見る
各試験において、公式の試験ガイドが用意されています。
まずは受験しようとしている試験がどのような範囲で、どのような知識が問われるのかを知っておくことが非常に重要です。試験前に熟読しておくことをお勧めします。
公式のサービスガイドを見る
AWS認定資格では、普段利用しないAWSサービスも出題されます。それらのサービスがどのようなサービスなのか知らないと、問題を解くことは難しいでしょう。
『AWS サービス別資料』と検索すると、AWSの各サービスがまとめられたスライドのリンク集を見ることができます。不明なサービスや、理解があいまいなサービスがあれば、試験前に見ておきましょう
AWSの公式サンプル問題や模擬試験を解いてみる
試験のサイトからサンプル問題のPDFファイルをダウンロードすることができます。わかりやすい解説もついているので、勉強の着手には最適です。
また、AWS認定試験用のアカウントから、有料ですが模擬試験を受験することができます。試験を受ける前の現状把握を行うことや、知識の抜け漏れを確認するためにも有効なので、ぜひ受験してみましょう。
なお、模擬試験には解答の解説がなく、試験終了時に問題の正誤を知ることもできません。受験中にスクリーンショットをとるなどして、あとで見直しができるようにしておきましょう。
合格体験記を見る
AWS試験に向けて、過去の合格者がどのように準備したのか、どのような参考書を利用したのかなど、合格体験記を見て情報収集しておくと効率よく準備ができます。
QiitaやClassMethod社のブログに合格体験記が記載されていますので、試験前にぜひ見ておきましょう。
公式/非公式のイベントに参加してみる
AWS SummitやAWS InnovateといったAWSの公式イベントで試験対策の講演が行われることがあります。
AWSの研修を行っている講師から、試験問題の解説や理解しておきたい事柄について説明があるなど、試験対策として非常に有用ですのでぜひ参加してみましょう。
また、AWSでは有料ですが公式の研修も行っています。受講料が20万円程度しますが、プロフェッショナルレベルの試験を受験する際には受験を検討するのもいいでしょう。非公式では有識者、経験者によるハンズオンイベントが開催されることもあります。
Twitterや各種イベントサイトなどで情報収集を行い、非公式イベントに参加して経験を積むことも試験の準備としては重要です。
書籍を購入してみる
AWS 認定クラウドプラクティショナーや、AWS認定ソリューションアーキテクト – アソシエイトについては試験合格に向けた日本語の参考書が販売されています。これらの試験を受験する方は、ぜひとも購入を検討してみてください。
また、試験に限定した書籍でなくても、AWSのアーキテクチャパターンを学べる書籍は数多く出版されています。試験に向けて知識を補強することができますので、自身にあうものを1冊でも購入し、目を通しておくといいでしょう
オンラインの参考書・練習問題を解いてみる
以下に挙げるサイトでは解説動画や練習問題集が販売されています。練習問題は最多で500問程度記載されているものもありますので、力試しや問題演習として利用するには最適です。
基本的に英語ですが、翻訳ツールを使いながらぜひチャレンジしてみてください。
試験を申し込み、受験する
AWS認定試験用のアカウントからを作成し、試験の申し込みをしましょう。
テストセンターの空きがあればいつでもスケジューリングすることが可能です。このスケジュールは2回まで変更が可能ですが、試験開始24時間前はスケジュールの変更が不可になり、試験開始48時間前はスケジュール変更が可能ですが変更料がかかります。
また、受験時には顔写真付きの身分証明書(免許証やパスポートなど)と、顔写真なしの身分証明書(健康保険証など)の2種類が必要です。とくに顔写真付きの身分証明書を忘れてしまうと受験は不可能となります。
そのため、試験場に向かう前にダブルチェックを行いましょう。
まとめ
今回はAWS資格試験を中心にお伝えしてきました。
AWSというサービスがただ提供されているだけでなく、ユーザーがよりよく活用できるために資格試験という形でサポートがされているということがお分かりいただけでしょうか。
AWSはじめとしたクラウドサービスは、ニーズの増加傾向から今後エンジニアにとって避けては通れないツールとなっていくと予想されます。中でもAWSはクラウドサービスシェア1位であるため、認定資格の重要性はますます増えていくことでしょう。
AWS認定資格は非常に種類が多く、中には難易度が高いものもあります。しかしながら、取得に向けて勉強することはAWSの知識を得るために非常に有用です。また、資格を取得すると自身のステップアップや会社の利益につながります。
この記事を読んで興味がなかった、分からなかった方には受験を検討していただければ嬉しいです。また、すでに受験を検討されていた皆さんには参考となれば幸いです。
AWSエンジニアに向けて、十分な情報収集を行い、万全の対策で試験に備えてください。
▼参考資料
▼AWS以外にこちらのIT資格もオススメ!