AWS導入支援・クラウド運用代行 スカイアーチネットワークス

フォルクスワーゲン グループ ジャパン 株式会社様 導入事例

導入事例

AWSの環境設計において、今後の機能拡張を考慮しながら、セキュリティと権限設定を適切に実装でき、現在も安定したシステム運用が実現できています

  • 左から2番目:フォルクスワーゲン グループ ジャパン 株式会社 アウディ事業部 営業本部 営業企画部 セールスプロモーション 大村飛翔様
  • 左から 株式会社電通デジタル エクスペリエンス&コマース第1部門 クロスプロモーション第2事業部 齋藤様、塚本様、鎌田様
  • フォルクスワーゲン グループ ジャパン 株式会社
  • 所在地:(東京事務所)〒140-0001 東京都品川区北品川4-7-35 御殿山トラストタワー18F
  • 代表者:代表取締役社長 マティアス シェーパース
  • URL:https://www.audi.co.jp/jp/web/ja.html
  • 事例公開 2025年01月23日
  • 株式会社電通デジタル
  • 所在地:〒105-7077 東京都港区東新橋1-8-1 電通本社ビル
  • 代表者:代表取締役社長執行役員 瀧本 恒
  • URL:https://www.dentsudigital.co.jp/
  • 事例公開 2025年01月23日

フォルクスワーゲン グループ ジャパン 株式会社(以下、フォルクスワーゲン グループ ジャパン)が取り扱うアウディは、日本でも根強い人気を誇るドイツ車のブランドです。フォルクスワーゲン グループ ジャパンがインポーターとして日本に車を輸入し、ディーラーと呼ばれる、全国122店舗のアウディ正規販売店ネットワークを通じて、お客様にアウディの車両をお届けしています。
本プロジェクトでは、アウディ正規販売ネットワークにおけるセールスビジネスインテリジェンスシステム(以下、セールスBIシステム)&インセンティブプログラム「Audi Incentive Point」の開発を行いました。このサービス全体をAudi Award Clubと称して運用しています。
インセンティブプログラムおよびセールスBIシステムの企画・設計をアウディ営業本部営業企画部と株式会社電通デジタル(以下、電通デジタル)が行い、システムを支えるAWSの環境設計をスカイアーチネットワークスが担当しました。Audi Award Clubの導入により、全国のディーラーならびにセールススタッフへ、自社の販売順位や目標達成度合いを逐次連携することが可能になり、アウディブランドへのロイヤリティとエンゲージメントの向上が実現しています。

導入ポイント

  • AWS導入支援で多くの実績があり、信頼できた
  • 販売店をまたぐサービスのため、セキュリティ面でも安心できた
  • 今後のサービス拡大に向けて、柔軟な提案ができる、デリバリーの体制・実績がある

導入した主なサービス

事業概要

御社の事業と、「Audi Award Club」について教えてください。

大村様:「Audi Award Club」とはディーラーの関係者の皆様が閲覧することができるウェブサイトです。
私たちは、ドイツで生産されたアウディの新車を日本国内で販売するため、車両の輸入やブランディング、アフターサポートを主に行っています。実際の販売はディーラーと呼ばれる、全国に122店舗(2025年1月現在)ある正規販売店が行っています。
私たちインポーターはディーラーに新車の製造状況等を鑑みながら、営業戦略を伝え、販売につながるサポートを行っています。
そのサポートの一環として、「ディーラー表彰」という枠組みがございます。一年間の販売活動の結果、全国トップの成績を残された販売会社様、店舗、セールススタッフがその主な対象者です。「Audi Award Club」は、ディーラーとディーラーに所属するセールススタッフ各々が、自身の表彰の順位をタイムリーに確認していただくことを目的としたウェブサイトになります。
さらにその後、同じく「ディーラー表彰」の枠組みの一環として、セールススタッフへインセンティブを差し上げる際のプラットフォームとして進化し、現在に至ります。

導入前の課題

「Audi Award Club」のプログラム開発に至った経緯を教えてください。

大村様:先ほど申し上げた通り、Audi Award Clubは販売会社様・販売店・新車セールススタッフを対象に、「ディーラー表彰」の途中経過・最終結果をタイムリーにご案内することを目的として開発・導入されました。

それまでは、販売成績に関する途中経過・最終結果は、弊社社内ポータルに、PDFファイルで案内していました。ただ、この方法ですと、いくつかの部門でのランキングをとりまとめるため、工数もかかりますし、リアルタイムでの成績表示が難しかったほか、アナウンス頻度も上げることがなかなかできませんでした。また、社内での販売成績の管理はExcelで行っていたため、競合の情報やセールス個人のプライバシー等、関係各所の担当者が細心の注意を払う必要がありました。以前の制度では人的・時間的なコストがかかっていたのです。

したがって、Audi Award Clubの導入で、メインのユーザーとなる販売会社様のマネジメント層やセールススタッフの利便性を向上させつつ、販売成績をとりまとめる弊社社内工数も、大幅に削減することを、効果として期待して開発に至りました。

「Audi Award Club」のシステム開発にあたって、どのような課題がありましたか。

塚本様:各販売会社様は、それぞれ別の会社になります。すでに大村さんからもあった通り、競合となる他のディーラー同士の情報や、個人情報の取り扱いについてのセキュリティ面、そしてセールススタッフ、店長、営業責任者等のロールごとの権限設定は必須でした。その基準をクリアしつつ、できるだけシームレスなカタチで閲覧できる環境を整え、モチベーションを上げられるようなスキームの構築が求められていました。
また、直近のセールススタッフに対するシームレスな情報連携とインセンティブプログラムを実現した後の、さらなる機能の拡張性も視野にいれてシステム設計を行うこととしました。

導入の効果

「Audi Award Club」のリリースから、現在までの利用状況はいかがでしょうか。

大村様:サービスリリースから3年が経過しようとしていますが、2025年1月現在、関係各社43社、約2,500人のユーザーが登録し、利用しています。以前は半年に一度のアナウンスしかできていませんでしたが、今ではいつでも好きなタイミングで販売成績を確認できますので、アクセス数も上がっています。

また、セールススタッフ向けに販売成績に応じて、賞品やサービスと交換可能なポイント「Audi Incentive Point」を追加機能として付与したことを契機に、ウェブサイトのPVが大幅に向上しました。
「Audi Incentive Point」が革新的であったことは、販売会社様の垣根を越えてインポーターが各ディーラーネットワークでお勤めのセールスマンに隔たり無く一律のインセンティブを直接提供することが可能な点です。結果的に全国レベルで販売を促進したいモデルとそうでないモデルにメリハリをつけて販売強化を行うことができただけではなく、全国一律にセールスマンのモチベーションを維持することが可能になりました。
現在開発中の新機能として、職場の同僚同士で日頃の感謝を込めてポイントをプレゼントできるサンクスポイント制度を導入する予定です。車の販売には実に多くのスタッフの貢献が求められますが、インセンティブという形で還元できていたのはセールスマンのみでしたが、今後は販売会社様の法人に応じてインセンティブを配分いただく選択肢を提供することが可能になり、販売店のコミュニケーション活性化の一助になることを期待しています。

実はAudi Award Clubは海外のインポーターでは行っておらず、日本独自の取り組みです。また、私の知る限りでは、販売会社をまたいだ、ブランド全体でインセンティブプログラムを行っている例はありません。

単なる利便性だけでなく、日本のアウディブランド独自の取り組みという点でも、ロイヤリティを高め、ディーラーとインポーターのよりよい関係性を築けているのではないかと考えています。

スカイアーチネットワークスへ開発・運用を依頼してみていかがでしたか。

齋藤様:セキュリティ面や権限設定など含めた環境を構築でき、また運用に至ってもスムーズな運用が実現できています。
また、当初のセールススタッフ向けの施策が実行できていることで、今後もアウディブランドへのロイヤリティとエンゲージメント向上に寄与する施策を企画していきたいと考えています。

今後期待されること

今後私たちに期待されること、またサービス自体の今後の目標について教えてください。

大村様:セールススタッフによる活用がさらに広がることもそうですが、当初はターゲットユーザーとしていなかった、接客担当者やメカニックの方々にも対象を広げたいと思っています。
アウディでは今後、3段階の分業体制による新しい販売方法を導入していく予定です。まず、「ホスト」が顧客のニーズを探り出し、それを基に「エキスパート」がブランドの世界観などを伝え、最後にセールスマンが商談をまとめる形を想定しています。
我々はこの分業体制をAudi Retail Experienceと呼び、お客様の購買体験をより良いものとしていきたいと思っています。
ここで登場した「ホスト」や「エキスパート」に加え、「サービスアドバイザー」や「メカニック」の方々にもインセンティブを提供できる環境を整備していきたいと思っています。

販売会社各社にAudi Award Clubを活用いただくことで、アウディのブランドへのロイヤリティ、エンゲージメントが高まる施策を拡充していきたいです。

鎌田様:今後もアウディのブランド向上に資する施策を検討する際に、Audi Award Clubの機能拡充について、スカイアーチネットワークスのAWSに関する知見をアドバイスいただくことを期待しています。

導入した主なサービス

AWS請求代行

AWS導入支援

AWS運用代行

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最終更新日

2025.03.25

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