トラブルが発生した時のスカイアーチの「何が何でも解決しようとする姿勢」に安心と信頼をもっています。
株式会社ラセングル
プログラマー 今井 守生氏(写真中央右)
プログラマー 金谷 政俊氏(写真左)
総務人事 中村 容子氏(写真中央左)
ゲームの開発と運営を行っている会社です。常にお客様の声に耳を傾け、いかに早く現場に落とし込むかを考え、ゲームとしての面白さとクオリティの高さを追求しています。500万ダウンロードを突破したFate新作RPG「Fate/Grand Order」の基盤運用にスカイアーチの『マネージドサービス』を導入いただき、AWSへのマイグレーションを実現いたしました。その経緯と効果について、同社プログラマーの今井 守生氏、金谷 政俊氏、総務人事の中村 容子氏にお話を伺いました。
- 株式会社ラセングル
- 所在地:東京都目黒区青葉台三丁目6番28号
- 設立:2021年12月
- 資本金:10,000,000円
- 事業概要:ゲーム開発・運営
- URL:https://www.lasengle.co.jp/
導入ポイント
- AWSを採用し、安定稼働を実現
- 「マネージドサービス」でCloud to Cloudのマイグレーションを実現
- スカイアーチの「レスポンスの速さ」を評価
利用状況
ダウンロード数500万を突破したタイトル「Fate/Grand Order」をAWSへマイグレーション
『マネージドサービス』の利用状況を教えてください。
元々「Fate/Grand Order」は、パブリッククラウド上で稼働しており、この度のAWSへのマイグレーションから、24時間365日の監視・運用業務までの一貫した取り組みにおいて、スカイアーチの『マネージドサービス』を採用しました。
この「Fate/Grand Order」は、TYPE-MOON / FGO PROJECTによるFate新作RPGで、多くの方々に支えられ、現在500万ダウンロードを突破させていただきました。ユーザーの皆さまに喜んでいただけるものを提供することを常に念頭に置いて、開発をしています。
選定理由
AWSを採用したことで、悩まされていた3つの課題を全て解決
ソーシャルゲームのインフラとして、AWSを採用した理由を教えてください。
創業時からインフラ専任の社員がいなかったので、最初からパブリッククラウドを利用する前提で進めていました。パブリッククラウドを採用し、運用を開始したのですが、性能やインテグレーションに課題があることが判明し、実運用でビジネスに影響がでてきました。そのような状況の中、速やかなマイグレーションの必要が出てきまして、外部のコンサルタントやAWSの方に相談し、AWSなら課題を全て解決できるだろうという見解に至り、採用しました。
リプレイス前に抱えていたインフラの課題について詳しく教えてください。
インフラには、3つ課題を抱えていました。
1つ目が「性能」です。特にDB(データベース)の動きが重くなっていました。マスターとスレーブの2台構成にしていたのですが、その時は何千秒単位でスレーブへのレプリケーション遅延がありました。スレーブ参照をマスターに切り替えても、マスターが重すぎで余計に負荷がかかり、サーバーが落ちてしまう事象が起こり、性能低下に悩まされていました。
2つ目が「予測できないメンテナンス時間」です。2日間のうちのどこかで10分間くらいの再起動が走るというクラウド上での定期メンテナンスがありました。より詳細なメンテナンス日時がわかれば、サービス的にもユーザーさんにメンテナンスの通知ができるのですが、急に落ちてしまうものですから、予測ができずにユーザーさんがいきなりアクセスできなくなってしまうという事象が発生し、メンテナンスへの対応に悩まされていました。
そして、3つ目が「突然のサーバーダウン」です。リージョンで落ちているわけではないため原因は不明なのですが、当社が利用しているサーバーが急にダウンするという事象が数回ありました。
パートナーとしてスカイアーチを選んだ理由は何だったのでしょうか。
クラウドマイグレーションを実際に行うことが決定した時に、社内に十分な人員はいませんでした。また、会社としてもゲームの開発に注力していきたいという思いがあり、外部にお願いする前提で動いていました。スカイアーチは、パートナーを選定する中で、AWSの方にご紹介いただいた3社のうちの1社でした。
3社を比較したときの印象としては、スカイアーチのレスポンスが一番良いと感じました。1日も早くリプレイスがしたかったので、スピード感最優先で、実績も多数あるスカイアーチにお願いすることを決めました。
マイグレーション時について
スムーズなコミュニケーションでストレスフリーなマイグレーションを実現
マイグレーション時の対応についてはいかがでしたか。
実際にマイグレーションを行うにあたって、私たちはプログラムの構造を確認するくらいで、実作業はほとんどノータッチでした。さすがに移行する当日の不安はありましたが、開発する側からすると、準備段階では特にインフラのことを気にする必要が無く、ストレスフリーで行うことができました。
マイグレーションは想像していたよりも上手くいきました。使おうとしていたマイグレーションツールが使えないというハプニングもありましたが、手動でレプリケーションを組んでいただき、問題なくデータの移行も出来ました。
その際、スカイアーチの担当者とのコミュニケーションはいかがでしたか。
担当者とのコミュニケーションは、とてもスムーズに取れました。移行時のメンテナンスも手動で直していただき、とても助かりました。
導入効果
移行前に抱えていた課題を全て解決し、安定稼働を実現
AWSを導入したことによる効果について教えてください。
移行前に抱えていたインフラの3つの課題「性能」、「予測できないメンテナンス時間」、「突然のサーバーダウン」については、全て解決することができており、とても助かっております。「性能」については、お客様のアクセスが集中して高負荷になってしまうことはありますが、チューニングすることで回避ができています。
ただ、課題として残っているのは、コストコントロールです。スピード重視でマイグレーションを無事完了することができましたので、今後はオートスケーリングやリザーブドインスタンスなどを活用して、改善を進めていきます。
「マネージドサービス」を導入したことによる効果について教えてください。
トラブルが発生した時のスカイアーチの「何が何でも解決しようとする姿勢」に安心と信頼をもっています。常にサーバーを監視してもらっていることが感じられています。また、改善提案なども積極的にしていただけるので本当に助かっています。
具体的にどのような改善提案があったのでしょうか。
ガチャやゲーム進行のレスポンスが非常に悪くなってしまっていたことに対して、改善提案をしていただきました。スカイアーチの原因調査によって、原因がデータの読み書き時の慢性的なI/O不足であることが判明しました。AWSにてテスト環境を構築し、アプリ側とシステム側にてチューニングをしていただくことで解決することができました。
また、キャンペーン開始時などの高負荷時に想定以上のアクセスがきてしまった場合、サーバーがダウンしてしまうという問題も抱えていました。こちらに対しては、AWSのスケール設計(Elastic Beanstalk)を元に負荷対策を実施検証していただき、キャンペーン時などの負荷が軽減され、機会損失への対策を打つことができました。
今後の展開
今後の展開についてお聞かせください。
引き続き新しいゲームを開発していくので、その都度サーバー関係でご相談させていただければと思います。「Fate/Grand Order」も、機能追加の要望が出てきていますので、おそらくこれからどんどんサーバーへの負荷は上がっていくことが予想されます。今後も一緒にご対応いただければと思っています。
要望・期待
スカイアーチへの要望や期待があればお聞かせください。
「マネージドサービス」を利用して、提案やレスポンスなどは一定のレベルで満足しています。これからも、どんどんご提案いただいて、「Fate/Grand Order」のインフラチームの一員として一緒にやっていただければ助かります。機械的なやり取りではなく、一緒になってゲームを盛り上げていくマインドでいてほしいなと思っています。
採用担当からのメッセージ
募集中!
面白いにまっすぐなひと、一緒にゲームを創りませんか?
とにかく面白いゲームを創りたい!その想いが私たちの原点です。
スキルや経験はもちろん大切ですが、何より大切なことは人柄・人間性だと考えています。面白いゲームを創るために、自分自身の成長に貪欲で、仲間のために努力できるひと、そんな仲間がどんどん集まってきています。ディライトワークスは、成長のための挑戦の場(環境)がある会社ですので、ゲームが好きで、面白さを追求するために、失敗を恐れずに一緒に挑戦できる方を求めています。
- 取材日:2016年3月
- 記載の担当部署は、取材時の組織名です。