コーポレートサイトをお客様に対する「第二の営業担当」として育てていきたい。信頼性や拡張性など「安心できる環境」が得られたので、新たな施策にも挑戦していきたいと思っています。
株式会社遠藤照明 管理本部 情報システム管理部 部長 永野 啓 氏(中右)
株式会社遠藤照明 管理本部 情報システム管理部 担当課長 早川 明博 氏(右)
商業施設を対象とする照明器具専門メーカーとして国内トップクラスの実績を持つ遠藤照明では、2017年のコーポレートサイトのリニューアルに際して、AWSおよびスカイアーチネットワークスの「マネージドサービス」を採用しました。その目的と経緯、中長期的な展望について、同社 管理本部 情報システム管理部の永野氏、早川氏にお話をうかがいました。
- 株式会社遠藤照明
- 所在地: 大阪府大阪市中央区備後町一丁目7番3号 ENDO堺筋ビル8階
- 設立: 1972年8月
- 代表者: 代表取締役社長 遠藤 邦彦
- 資本金: 51億5,500万円
- 事業概要: 各種照明器具の企画・デザイン・設計・製造及び販売、インテリア家具・用品の販売
- URL:https://www.endo-lighting.co.jp/
- 取材日時 2018年7月
- 記載の担当部署は、取材時の組織名です。
導入ポイント
- 要件に合致しており、スピーディーな環境設定とサポートに期待
- インフラの運用管理の外部化でサイトのマーケティング施策に注力
- VR、AI、IoTなどの最新技術に関する情報提供と対応に期待
会社概要
照明器具のエキスパートとして、より快適な光空間を創造
遠藤照明の事業概要について教えてください。
店舗やオフィス、学校、病院など法人のお客様を中心に各種照明器具の企画から、製造・販売までワンストップでサービスを提供しています。現在は照明器具の専門メーカーとしてだけでなく、グループ内では機器のレンタルやエネルギー効率のコンサルティングによる「環境ソリューション事業」や、照明と合わせた快適な空間づくりを創出する家具ブランド「AbitaStyle」を立ち上げるなど、"光"に関する様々なサービスを展開しています。
1972年に船舶用の照明器具製造より事業を開始した、業界内では比較的若い会社になりますが、早くから事業者様用に商品カタログを作成して配布し、希少性の高い一点物にも対応するなど、お客様の要望やニーズにきめ細やかに応える姿勢を貫いてきました。設計・建築会社のお客様のご要望に応えて1997年よりWebサイト上から商品のスペックや図面データのダウンロードができるようにしたのも、私達が業界で初めてのことです。
利用状況
コーポレートサイトの更新を機に「マネージドサービス」を利用
「マネージドサービス」の利用状況について教えてください。
1年前にコーポレートサイトをリニューアルすることになり、インフラとしてAWSを導入することを決定しました。その時からスカイアーチネットワークスの「マネージドサービス」を利用しています。以前は制作会社を介してのやり取りでしたが、現在はスカイアーチネットワークスと直接お取引しています。困ったことはもちろん、ちょっとした技術的な相談もすぐにできるので大変助かっています。
インフラとしてAWSを選んだ理由を教えてください。
コーポレートサイトのリニューアルの目的は、いわば「第二の営業担当者」としての拡充です。これまで若手を中心に営業担当者がカタログをお持ちするなど、お客様に直接アプローチしていましたが、メールやチャットなどでのコミュニケーションが増えてきました。新規顧客の獲得についても、主戦場はインターネット上に移りつつあります。
そこでコーポレートサイトにはブランドサイトとしてのデザインのブラッシュアップやコンテンツの充実はもちろんですが、加えてお客様との接点の創出やマーケティングツールとしての役割も持たせていこうと考えました。たとえばメルマガ発行や閲覧などを顧客ごとに管理するために、社内の顧客管理システムやMAツールの「マルケト」との連携も必要です。いっそう高い信頼性やセキュリティなどが求められ、既に実績のあるAWSを選んだわけです。
これまでも業界内では比較的早くからIT関連に対する投資を積極的に行なってきており、社内の空気としても新しい技術を取り入れることに対して前向きです。そうしたこともAWSの選定には影響しているように思います。
「困ったことはもちろん、ちょっとした技術的な相談もすぐにできるので大変助かっています。」(永野氏)
選定理由
専業である安心感と対応のスピード。率直なコミュニケーションにも好感
スカイアーチネットワークスの「マネージドサービス」を導入された経緯を教えてください。
レンタルサーバーを利用していた1年前まで、ほぼ自前での運用・管理を行なっていました。しかし、管理する範囲も量も増え、社内での負担が大きくなっていたので、AWSへの移設を機に外部への運用管理委託を検討していました。その際に複数のコンサルから名前が出ており、かつネット上でも評判のいいスカイアーチネットワークスを候補としたわけです。
決め手はやはりスピード感ですね。プロジェクトは東京、システムは大阪だったので、テレビ会議で何度かやり取りして、既に固まっていた要件に対して、すぐに「ご要望どおりでいけます」と心強い言葉をいただいたので即決という感じです。リニューアル時の移設に関しては制作会社が入ってもどかしい時もありましたが、今は直接やりとりしてスピードと対応力ともに満足しています。範囲外かなと思われることについても、「できる・できない」「こうすればできる」と過不足なく率直な回答が返ってくるので当方としても迅速に判断できます。
導入効果
インフラの運用管理負担がほぼゼロに。本来の戦略的な仕事に集中。
「マネージドサービス」の導入効果について教えてください。
やりたいことは100%できていて、それもストレスなくできているのが最大の効果でしょうか。データのメンテナンスは毎月のように行なっていますし、ソフトやシミュレーションについてはプログラムや数字の変更、テストなどを頻繁に行なっています。かつてカタログは2年に1回の改定でしたが、今は毎日でも新しい情報を提供できています。照明器具のデータは細かくデジタル化されていて、LEDの光源性能が頻繁に変わるなど管理は煩雑ですが、インフラについては全く意識する必要がないというのは助かります。
以前はデータベースにインデックスが溜まって反応が遅くなったり、そのつけ直しで3ヶ月に1回は土日出勤したり、なにかと手間がかかりましたが、AWSだとすべてが揃っておりなにもしなくてよいというのは、想像以上に快適です。今期はリニューアルと移設に集中しますが、その後は運用管理の負担がなくなった分、さらに新しい施策に注力していきたいと思っています。
「やりたいことは100%できていて、それもストレスなくできているのが最大の効果でしょうか。」(早川氏)
要望と期待
スカイアーチネットワークスへの要望や期待があればお聞かせください。
中長期的には、現在「お役立ちツール」として提供している照明に関する様々なシミュレーターやソフトウェアなどについて、拡充を図っていくことになると思うので、その際には相談に乗っていただきたいですね。というのも最近AIを用いたアプリケーションを開発したのですが、爆発的にデータ量が増え、このままさらに複雑なAIやIoT、VRといった最先端の技術を用いれば、相当インフラに負担がかかることが予想されます。そうした中長期的な施策に対する拡張性やサポート力もAWSと「マネージドサービス」に期待する部分です。
あと残り2事業分のWebサイトも9月中に統合する予定になっていますが、まずはそちらについて引き続きフォローいただければ幸いです。
備考
お気軽にご相談ください
スカイアーチネットワークスは、AWS アドバンストティアサービスパートナーです