日清紡ホールディングス株式会社様 導入事例

導入事例

プロトタイプの開発がゴールだったので、サーバーレスで進めることも要件の一つでしたので、サーバーレスでの実績も重視していました。これらを満たしていたのがスカイアーチネットワークスでした。

日清紡グループは、「環境・エネルギーカンパニー」グループとして現在、「モビリティ」「インフラストラクチャー&セーフティー」「ライフ&ヘルスケア」の3つの分野を戦略的事業領域として、無線・通信、マイクロデバイス、ブレーキ、精密機器、化学品、繊維、不動産の各事業を展開しています。
今回お話を伺ったデジタルビジネス推進室では、3年前から日清紡ホールディングス全社から集められた約20名のメンバーで構成され、日々新規事業開発に取り組んでいます。新しい開発手法を取り入れ、スピード感を持ってサービス/プロダクト開発を進めたい思いから、スカイアーチネットワークスのアジャイル開発支援を利用いただきました。導入された経緯、効果などを詳しく伺いました。

  • 日清紡ホールディングス株式会社
  • 所在地:〒103-8650 東京都中央区日本橋人形町二丁目31番11号
  • 設立:1907(明治40)年2月5日
  • 代表者:取締役社長 村上 雅洋
  • 事業内容:エレクトロニクス、ブレーキ、精密機器、化学品、繊維、不動産、その他
  • URL:https://www.nisshinbo.co.jp/index.html

導入ポイント

  • サーバーレスに対応している
  • 要件変更などに対し、柔軟に対応が可能
  • AWSに知見があり、質問をしながら進められる

事業概要

日清紡ホールディングスの提供するサービスについて教えてください。

日清紡ホールディングスは持ち株会社で、皆さんも一度ご覧いただいたことがあるかもしれませんが、CMの通り、様々な事業を展開していて、なかなか「これ」というイメージを持っていただくのが難しいかもしれません。一言で言えば様々な領域でメーカーとして、原材料の研究開発や製品の企画開発をおこなってきました。
直近で言うと無線通信・マイクロデバイスを主力とするエレクトロニクス事業の売上が最大になっています。また、売上高・従業員数の海外比率が過半数を占めるようになっています。

導入経緯、導入前の課題

今回アジャイル開発支援を導入された経緯について教えてください。

デジタルビジネス推進室は、2年半前、グループ会社各社から20名ほどのメンバーが集められ、組成されました。時代の背景からDXを進めるなかで、より中長期的な視点で事業作りをしなければならない、そんな経営判断からです。日清紡ホールディングス全体がモノ作りのバックグラウンドを持ちながらも、これからはサービス業も開発が必要など、様々な意見が出ていました。
デジタルビジネス推進室設立当時はとにかく先進技術やサービス開発、事業作りを学ぶことからスタートしました。そのようなプロセスを経てクラウドを活用すること、そして既存の開発手法ではなく、よりクイックに、プロトタイプを作ってトライアルアンドエラーしながら、とにかくそのサイクルを回すことを意識し始めました。当時、事業領域も定まっておらず、まずは一つ形を作ってみるのが最初のゴールでした。

プロジェクトについて

具体的にどのような領域での開発を計画していたのでしょうか。

新しいサービス作りですが、私たちのグループ会社で持っているアセットは活用したいと考えました。しかし私たちはメーカーなので、お客様の利用データを持っていませんでした。そこで各社から集まったデジタルビジネス推進室のメンバーと話し合い、気象データを活用すること、電子機器メーカーであるのでセンサーを活用することが決まりました。

AWS選定の理由

開発手法と開発領域から決まったのですね。

そうですね。次にクラウド選定を行いました。どのようなものを作るのかは、先ほどお伝えした通り、試行錯誤しながら決めるつもりでした。そのため、開発に必要な様々なツールが揃っているAWSを活用することにしました。

スカイアーチネットワークス選定の理由

スカイアーチネットワークスを選んでいただいたのはどういった理由なのでしょうか。

先ほどお伝えした通り、開発手法、開発環境がまず決まりました。そのため、その2点に対応できる会社を探していました。次に気がかりだったのは要件の問題です。全てが決まった開発プロジェクトではなかったので、一定程度は要件変更や追加に柔軟に対応してもらえるのが必須でした。他には、プロトタイプの開発がゴールだったので、サーバーレスで進めることも要件の一つでしたので、サーバーレスでの実績も重視していました。
これらを満たしていたのがスカイアーチネットワークスでした。実際に開発するエンジニアの皆さんは、当初このような案件がきたら不安だったかもしれませんが(笑)、オンラインでも問題なく、よくコミュニケーションをとってくださり、問題なく開発が進められたと思います。

開発の経過はどうでしたか。

私たちのやりたいことがよく伝わり、レスポンスも良かったと思っています。無理な注文もしていたと思いますが、全体通して安心して会議ができました。
特にUIの開発について、その場でああしよう、こうしようと議論しながら決められたのは良かった点です。

今後の開発計画について

今後はどのような開発計画なのでしょうか。

一旦ここまで開発を進めてきた機能でユーザーの検証を受けることになります。検証規模は議論中ですが、一定大きめの規模でユーザ検証をして、製品版にするのか、さらに改良するのか、判断をすることになると思います。

長期的には、様々なアプリケーションの開発を、できる限り早く進めていきたいですね。今回の開発には1年もかかりませんでした。かつ、開発サイクルを2回ほど回し、β版開発はその中でもアジャイル的に開発をおこなっています。

今後スカイアーチネットワークスへ期待することはありますか。

これからはベータ版の開発に移行する予定ですが、商用となると求められるクオリティが全く違います。これまでのクオリティとのギャップへの対応をお願いしたいです。
また、新しい開発手法を若手へも引き継いでいきたいので、開発プロジェクトを通して技術やノウハウのシェアにも期待しています。

導入した主なサービス

AWS総合支援