AWS導入支援・クラウド運用代行 スカイアーチネットワークス

札幌デザイン&テクノロジー専門学校様 導入事例

導入事例

AWSの実践的なスキルの習得だけでなく、プロフェッショナルによる直接指導を通じて、学生たちが自身の将来像を明確に描けるようになることも期待しています

  • 札幌デザイン&テクノロジー専門学校 キャリアセンター 川崎 静夏 様 / 受講生 鈴木 陽菜 様
  • スカイアーチネットワークス 井出 薪之介

札幌デザイン&テクノロジー専門学校(以下、TECH.C.札幌)は、日本全国及びアメリカNYに6法人82校の教育機関を擁する滋慶学園グループの1校です。2012年、札幌放送芸術専門学校として設立されました。当初はミュージカルなどの分野のみの専門学校でしたが、社会とテクノロジーの変化とともにその領域を拡張し、2021年には4年制学科にて高度専門士取得ができるAI・ホワイトハッカー・ゲームクリエイターのコースを新設。校名を「札幌デザイン&テクノロジー専門学校」に変更し、日本の未来を担うサイバーセキュリティ人材、テクノロジー人材を育成する教育機関として、現在に至っています。

このような背景があり、TECH.C.札幌様は、実践的なクラウド教育を求めて、ホワイトハッカーコースを受講する学生を対象に、スカイアーチネットワークスのAWSトレーニングサービスを導入いただきました。札幌校ではオフライン・オンライン両方で、仙台校ではオンラインで、計38名の学生が受講しました。

本記事では、導入前の課題・AWSトレーニングに対する期待と、導入後の実際の感想、効果を2回に渡って取材した様子をお伝えします。

  • 札幌デザイン&テクノロジー専門学校
  • 所在地:〒060-0001 札幌市中央区北1条西8丁目2番地75
  • 設立:2012年4月
  • 代表者:学校長 佐藤博明
  • URL:https://www.sba.ac.jp/
  • 事例公開 2024年10月18日

導入ポイント

  • AWS認定クラウドプラクティショナー資格取得に向けた実践的な研修内容を提供している
  • ホワイトハッカーコースの内容に、ビジネスの実務的な技術・知識を加えることで、学生の学習意欲の向上が期待できる
  • AWSのプロフェッショナルから直接指導を受けることで、学生が将来の仕事をイメージしやすくなることを期待できる

事業概要

貴校のIT教育への取り組みについて教えてください。

川崎先生:本校は元々放送芸術専門学校として12年の実績がありましたが、近年のIT人材の需要増加を受けて、デザインテクノロジー専門学校へと校名変更し、IT教育に注力するようになりました。2025年の春、初めての卒業生を輩出する予定です。
この4年前から新設されたAI&テクノロジー科ですが、ホワイトハッカーやAIエンジニアなどの専攻に分かれており、いずれも実践的な教育を行っています。IT業界で活躍できる即戦力人材の輩出を目指し、講師は全員が現役のエンジニアやクリエイターです。

専門学校、また貴校ならではのIT教育の特徴はどのような点でしょうか。

川崎先生:やはり実践的な演習中心のカリキュラムが強みです。講師は現役のエンジニアやクリエイターの方ばかりで、最前線の知見を学生に直接指導していただいています。4年間じっくりIT分野の専門教育を行い、業界と連携した産学連携教育を通して創造力を身につけることで即戦力を育成できる点が、大学との大きな違いです。

導入の背景ならびに狙い

AWSトレーニングサービスの導入の背景を教えてください。

川崎先生:セキュリティ分野ではクラウドの知識が不可欠ですが、基礎的な内容にとどまっていました。セキュリティ分野でクラウドの理解は不可欠ですし、ゲーム開発でもクラウドの活用が広がっています。その中でも、AWSのユーザー企業は増加しています。そこでAWSのアカデミック向けプログラムを活用し、講師を探していたところ、スカイアーチネットワークスをご紹介いただきました。

当社のトレーニングサービスを通して、どのような変化を期待されていますか。

川崎先生:まず、現在のカリキュラムに不足しているクラウド技術とAWSについて学ぶ機会を学生に提供できますので、歓迎したいです。また、当校の講師と同様、スカイアーチネットワークスのAWSトレーニングサービスも、現役のエンジニアのサポートがあると聞いています。実践的な内容を学び、卒業後に役立つスキルを身につけてもらいたいです。
また、外部の研修サービスの採用で、当校としては、講師のバリエーション拡大も狙いの一つです。AWSのプロフェッショナルから直接指導を受けることで、学生が将来の仕事をイメージしやすくなり、将来の選択肢が広がることや、学習意欲の向上を期待しています。
AWS認定は、就職活動でも大きなアピールポイントになります。専門学校の4年間は貴重な時間です。しっかりと研修に取り組み、目の前のチャンスを最大限に活かして、スキルを磨いていってほしいと思います。

学びへの期待

AWSトレーニングサービスをこれから実際に受ける、ホワイトハッカー専攻所属の学生である鈴木さんにお聞きします。ホワイトハッカー専攻に所属するきっかけや、現在学んでいることを教えてください。

鈴木さん:私がホワイトハッカー専攻に進学するきっかけになったのはある漫画です。小学生の頃からパソコンが好きだったこともあり、ホワイトハッカー専攻に入学することを決意しました。
日々勉強をする中で、最近はサーバー系の仕事に就きたいと考えており、クラウドの勉強にも興味を持っています。

AWSに対する事前知識、また、これから受講するトレーニングはどのように受講したいと思われていますか。

鈴木さん:先ほどお伝えした通り、クラウドの勉強をする中で、AWSにも興味を持ちました。AWSを使ったアプリ開発に挑戦したこともあります。
このトレーニングサービスでは、研修を受けつつ、AWS認定クラウドプラクティショナーと同等程度の知識が身につくと聞きました。クラウドプラクティショナーは、AWSの認定資格の中でも、基礎として位置付けられる資格と聞いています。そのため、この研修とクラウドプラクティショナーの認定取得を通じて、他の資格勉強にも役立つクラウドの基礎知識が身につけばと思っています。

AWSトレーニングサービスを約3カ月の講座として実施しました。以下は、講座終了後のインタビューの内容をお届けします。

実際に受講いただいて、どうでしたか?

鈴木さん:元々興味があったものの、知識がありませんでしたので、クラウドの基礎知識を知れたのは何より良かったことです。
ただ、AWSの機能について、フルネームで出てくる箇所と略称が入り混じって、最初は混乱しました。また、AWSサービスのカテゴリーを覚えるのに苦労しました。

当社の講座を受けてみて分かりやすかった点、工夫して欲しい点はありますか。

鈴木さん:動画は聞き取りやすく、スライドも見やすかったです。動画は見返せるので、当初覚えられずにつまずいた箇所も、だんだんと分かるようになりました。
一方で、進むスピードが早くてついていくのが大変でした。また、試験対策を意識した日本語にも慣れなかったです。

今後のAWSへの興味はどのように変化しましたか?

鈴木さん:全く知識がなかったのですが、今回の受講で知識をつけられて良かったです。特にサービスの中で、AWS Direct Connectは個人的に面白そうだなと思いました。クラウドの勉強を通して、いろいろな業界に広がっていきそうな可能性を感じました。今後は資格取得も検討しているところです。

※参考 AWS Direct Connectについて

<講座開始の様子>

先生にお聞きします。今回クラウドの中でもAWSを選んで導入された理由について教えてください。

川崎先生:はい。実は姉妹校でAWSとの産学連携企業プロジェクトなど、いくつかのプロジェクトがすでにあったためです。ちょうどこれから、AWS AIプロジェクトが始まるのですが、AWSの講座を受講していないと参加できません。また、世界的に導入が広がっているのもポイントの一つでした。

<対面講義の様子:最後の講義は対面で行いました>
スカイアーチネットワークス 佐藤 広国

講座導入で良かった点、難しかった点はありますか。

川崎先生:動画や資料を見返せるのは良かったです。動画とスライドを見比べながら進められたのはやりやすかったと思います。学習意欲の高い学生は、講義と復習で使えて、知識を深めることができたのではないかと思います。その一方で、受講はしているもののそこまで興味関心が高くない学生は、どこまで内容を理解しているのか計りかねますし、当校はAWSのプロフェッショナルではないので、意欲をさらに向上させる工夫が足りなかったのは次への課題ですね。難易度や講義中のメリハリについては模索したいですね。

今回の講座導入前と後で、一番の変化はなんでしょうか。

川崎先生:今回、学生には受講の希望有無をとらずに導入しました。そのような中、初めてAWSを知ってもらったこと、そして今後は将来を見据えた選択肢にAWSが早速加えられているのが一番ではないでしょうか。導入後、資格試験を受験してみたい学生が38名中4、5名出てきています。

講座を採用された今後貴校のカリキュラムにAWSの講座は活かせそうでしょうか。

川崎先生:そうですね。今回のような資格対策もそうですし、実際の企業の方から教わるのは、学生にとっては貴重な機会でした。これまでクラウドの講座はありませんでしたが、ホワイトハッカー専攻では、クラウドという単語自体が出てくる回数が増えていますし、実際に、社会でもクラウド活用が進んでいる現状は認識しています。姉妹校ではすでにクラウドの内容に踏み込んでいるところもあり、学生が将来社会に出たときに、基礎知識だけでも身につけておく必要があるなと考えています。
最近では生成AIも日々進化して、私たちにも身近な存在になっていますが、AI×クラウドのような掛け合わせも興味深いです。学生たちの中でも生成AIは調べ物などに活用しているようで、使い慣れてきています。クラウドも同じように基礎的な知識を持っていると将来の幅が広がりそうです。

今後の、学生さんへのメッセージはありますか。

川崎先生:今はクラウドゲームの流行や、企業セキュリティもクラウド化するなど、どの領域でもクラウドを避けて通ることはできません。先ほどの鈴木さんのように、これから学生が卒業していく2年後、3年後には、もっと普及していることが予想されます。学生が卒業する際、またその後も、クラウドのプロフェッショナルでなくても、クラウドに携わること、またクラウドを学んだことをきっかけに、新しいことにチャレンジできるようになってほしいと思っています。

導入した主なサービス

AWSトレーニング

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最終更新日

2024.10.18

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