きめ細かなサポートにより、初のAWSの本格的導入を実現。今後も顧客エンゲージメント及び満足度向上に向け、長期的な関係を築けることを期待しています
シンコールインテリア株式会社は、「もっと豊かで快適な暮らしのために」をテーマに、インテリア文化を1972年の創立以来、50年以上にわたって育んできました。一般住宅をはじめオフィスやホテルなどの大型施設まで、さまざまな空間デザインにご活用いただける多彩なインテリア商材をお届けしています。
今回は、セールスプロモーション部 次長 上村雅哉様、プロモーションチーム 主任 吉野由希子様、管理部 総務経理課 係長 システムエンジニア 矢島正敏様の3名にお話をお伺いしました。
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- シンコールインテリア株式会社
- 所在地:〒106-0031 東京都港区西麻布1-4-26
- 設立:1972年
- 代表者:代表取締役 市川 浩
- URL:https://sincol-it.jp/
- 事例公開 2025年2月13日
導入ポイント
- AWS導入支援で多くの実績があり、信頼できた
- サーバーの構築から運用、セキュリティまでを一貫して依頼できる体制がある
- サポートチームからの細やかなフォローが好印象だった
導入した主なサービス
事業概要
AWSを活用するに至ったサービスについて教えてください。
吉野様:私たちは空間を作る際の内装材を企画、供給する会社です。カーテンや壁紙、床材などの商品を扱っています。それぞれの商品には、お客様が実際に見て選べるように見本帳と言われるものを作っています。今回のプロジェクトはAWSを活用して、紙の見本帳を作らず、デジタルコンテンツのみで展開する計画です。
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<見本帳の例>
上村様:この見本帳ですが、おおよそ2〜3年の期間で更新していきます。1冊につき数万から多いもので10万部ほど作成し、ハウスメーカーや設計士の方などに配布しています。家づくりの際に、お客様は実際に素材を見ながら、壁紙などを選んでいただけます。
今回AWSを導入した貴社のシステムについて教えてください。
上村様:ご覧いただいて分かるように、見本帳は、台紙の上にカーテンや壁紙の一部を貼り付けているので、古いものは産業廃棄物として扱われることになります。そのため、早ければ2年に1度、営業担当者が営業先を回り、古い見本帳を回収・新しい見本帳を配布する作業をしています。先ほど申し上げたように数万部の回収をしますので、回収と廃棄のコストと労力がかかっていました。
近年、企業の環境問題やSDGsへの取り組みに注目が集まっています。環境に配慮した製品開発だけでなく、見本帳に関しても、ものづくりの会社として、何かできることはないかと、考えていました。このような背景から、Web上から見られるデジタルブックの導入はすでに実施していました。
吉野様:並行して今後の事業戦略を練るなかで、デジタルの利点をさらに活かし、ターゲットを絞った見本帳コンテンツが作成できないか、模索が始まりました。
デジタルブックではなく、タブレットとWEBで見られる今回のシステムでは、紙にはない利点として、デジタルならではの表現を使ったインテリア選びのお手伝いができることを目指しました。
具体的には、デジタルならではの高精細の画像をご覧いただけること、そしてインテリアのシミュレーションをしながら材質選びをしていただけるようなシステムの開発に着手しました。
導入前の課題
当社のサービス導入前は、どのような課題がありましたか。
吉野様:課題というほどでもありませんが、このプロジェクトは、営業としての役割を担えるツールを開発する狙いもありました。
そのためこちらのシステムは、お客様向けのコラムのコーナーを設け、タイムリーな情報をお届けするなど、インタラクティブにやりとりできる機能を持たせました。加えて、紙の見本帳はどの商品を見たのか分かりませんが、システム上では誰がどんな商品を見ているのか、データを取得できるのではないかと思っています。
このように、お客様との接点を工夫することで、エンゲージメントの向上、満足度の向上に繋げていきたいと考えながら開発を進めました。
矢島様:また、今回のアプリはスモールスタートのプロジェクトではありますが、従来のサービスと比べてスケールが大きいシステムになります。そのため、サービスの広がりとともにセキュリティをより強化することも重要だと考えていました。
導入の効果
スカイアーチネットワークスへ開発・運用を依頼してみていかがでしたか。
矢島様:システムのリリースがこれからになりますので、本格的な運用はこれからになりますが、細やかなフォロー体制がとても好印象です。
今回は、ヒアリングシートの作成も支援いただきましたが、サポートチームからの丁寧なヒアリングや納品書から、しっかりとした企業という印象を受けました。
また、このご時世、エンジニア不足は言うまでもありません。担当者が通常であれば2人必要なところを1人、1.5人でできるとなるのはありがたさを感じています。
もう少し全体的な観点で言うと、AWSの本格的な導入は当社にとって初めての試みとなりました。新しいことへチャレンジする雰囲気が生まれているのはいい変化になったのではないかと思っています。
今後期待されること
今後私たちに期待されること、またサービス自体の今後の目標について教えてください。
矢島様:そうですね、現時点では一番小さな構成でスタートしていますが、これから本格的な展開になってからの運用に期待しています。
クラウドを活用すると、スモールスタートできるのがいいですね。メリットを感じています。。
上村様:今回のプロジェクトをきっかけに、開発したサービスをさらに進化していけることもデジタルツールの良さで、中長期的なお付き合いができることを期待しています。AWSの、最新の情報提供も引き続きお願いしたいと思っています。