45%のコストカットを実現したAWSへのリプレイス。培われた信頼関係と意図を汲み取った提案で、他を探す必要はないと判断しました。
ソラーレ ホテルズ アンド リゾーツ株式会社 マーケティング本部 マネージャー 滑川 浩明 氏(右)
「さあ、新しいホテルを創造しよう」というビジョンのもと、ホテル運営を主軸に、送客支援やホテル開発のコンサルティングなど幅広く手掛け、日本全国でホテルを展開するソラーレ ホテルズ アンド リゾーツ。ここでは、オンプレミスで稼働していたWEBサイトをAWSへリプレイスし、スカイアーチネットワークスの「マネージドサービス」を利用いただいています。リプレイスの経緯や目的、導入後の効果について伺いました。
- ソラーレ ホテルズ アンド リゾーツ株式会社
- 所在地: 東京都港区芝1丁目5番12号 TOP浜松町ビル
- 設立: 平成元年9月1日
- 代表者:代表取締役会長 氏家 顕太郎
- 国内52カ所、海外2カ所、8,107室のホテル宿泊部門および売店部門・料飲部門・大浴場・スパの運営、アセットマネジメント、フランチャイズ運営など。
- URL:https://www.solarehotels.co.jp/
- 取材日時 2019年11月28日
- 記載の担当部署は、取材時の組織名です。
導入ポイント
- AWSへのリプレイスで45%のコストカットを実現
- 会社のバックグラウンドを理解している安定感が選定の決め手
- 本業に専念するために、マネージドサービスを利用
会社概要
"街と共に、お客様の人生をより楽しく、より豊かに。"をミッションにホテル運営事業を展開
ソラーレ ホテルズ アンド リゾーツの事業について教えてください。
ソラーレ ホテルズ アンド リゾーツは、ホテル宿泊やカフェ・レストラン・宴会場などの料飲部門、大浴場やスパの運営、アセットマネジメント、フランチャイズの運営をしています。長年培ったノウハウや幅広いお客様のニーズに合わせた多様なブランド運営で、オーナー様のビジネスを最大化できるよう、オペレーションサービスの提供やスタッフの派遣など、ホテル運営をトータルサポートさせていただいています。
また、街とつながる新しいホテルの形をめざし、その街の皆様の憩いの場、またホテル宿泊のお客様との交流の場をご提供できるようなカフェやレストランの運営もしています。
利用状況
オンプレミス時代のサーバー管理から、AWSへのリプレイスを依頼
スカイアーチにご依頼された業務について教えてください。
スカイアーチさんとはもう長年のお付き合いで、オンプレミスの頃からサーバー管理・運用・保守を対応いただいています。また、サービスサイトのリニューアルと合わせてオンプレミスで5年経ったサーバーをクラウドに移行することになり、そのプロジェクトもお願いしました。
サイトリニューアルは、以前のトレンドに合わせて観光の要素が盛りだくさんの構成だったものを、原点回帰させようというもの。いかに簡単に予約までたどり着けるか、情報はできるだけ削ぎ落して、シンプルにかつモバイルファーストなデザインを考えました。それと合わせて実施したリプレイスは、以前からスカイアーチネットワークスさんからご提案いただいており、いい機会だと思い採択しました。
導入背景
一般的なものとして定着してきたクラウドへの抵抗はなかった。本業に専念するためにも導入を決断。
クラウドへ移行された背景を教えてください。
会社で取り入れる設備は「その時代に合った最善のものを取り入れる」という方針である中、物理サーバーを持っていること自体、遅れていると認識していました。世の中を見てみても、「クラウドファースト」(クラウドを優先したシステム構築)から、「クラウドネイティブ」(クラウド利用を前提とした製品)という言葉が飛び交うようになったように、クラウドはもはや画期的で珍しいものではなく一般的なものとして定着しつつありました。また、容量もフレキシブルで、オンプレミスよりも柔軟性が高いことや、我々のような繁忙の差がある業界は相性が良いというクラウドの特長も理解していましたから、リプレイスへの抵抗はありませんでした。
リプレイスに加え、マネージドサービスを導入した背景はまた別にあるのでしょうか。
当社は社内のITリソースが潤沢ではなく、全てを内製化するのは難しい環境です。本業に専念するためにも、アウトソーシングで任せられる部分は委託したいと考えています。また、大企業のように社内にIT先鋭部隊が確立されているわけはありませんし、専門家にお願いした方が安心です。オンプレミスの頃からの繋がりもあり、スカイアーチさんのマネージドサービスを利用させていただきました。
選定理由
長年で培われた信頼関係と安心感。リプレイスに至る経緯や課題を理解した上での提案が決め手。
クラウドの中でも、AWSを選択された理由を教えてください。
インフラ関係の管轄は我々マーケティングチームではなくIT部門なのですが、そのIT部門で既にAWSを活用した事例があったという点がひとつ。あとは、クラウドのAWSは主流という印象があり、実際にトップベンダーとして業界を牽引する存在です。スカイアーチさんからのお墨付きもありましたから、間違いないだろうということで、AWSを採用しました。
リプレイスにあたり、スカイアーチネットワークスを選択いただいている理由を教えてください。
会社のバックグラウンドを把握してくださっている安心感です。オンプレミスの頃から管理・運用をサポートいただいており、担当の岡田さんも古くから知っている間柄。クラウド移行に至るまでの経緯や当社の課題を理解された上で、意図を汲み取ったプランを提案してくれました。これまでも円滑に対応してくださっていましたし、長年で培われた信頼関係もあり、他を探したり、変える必要もないと思いました。
「長年で培われた信頼関係もあり、他を探したり、変える必要もないと思いました。」(滑川 氏)
導入効果
45%のコストカットを達成。本業に専念できる環境に。
AWSを導入された変化はありましたか。
今回のリプレイスによって、45%のコストカットを達成できました。削られた予算を活用してセキュリティ対策ソフトを導入し、安全性の強化を施しましたが、それでも以前より費用が低減。オンプレミスの頃はサーバー本体や周辺機器を維持するためにコストがかさんでいましたが、クラウドでは所有するハードウエアは最小限で、機材が壊れるといった障害が起こることも殆どなくなりました。
また、サーバーの負荷分散を行うロードバランサーが低価格で済むことや、SSL認証の維持費がかからないことも、コストカットに寄与しています。ここ2年ほどでホテルのブランドごとのドメインが一気に増え、SSL認証を得るまでのプロセスに手間がかかり、維持費も負担になっていました。AWSのACM(AWS Certificate Manager)を利用することで、SSL認証の一連のプロセスが不要となり、リソースとコスト双方の負担を軽減できたのは大きな成果です。今後はスカイアーチさんからご提案いただいたリザーブドインスタンスの購入を検討しており、より一層コストカットが進むことを期待しています。
今後スカイアーチネットワークスに期待することはありますか。
トラブルなく保守いただけることが一番です。それに加えて、ビジネスに役立つ情報をご提案いただくことも意識していただきたいと思います。お付き合いを継続する以上、サービスを売ったから終わりではなく、メンバーが一丸となって、常に最善の状態に改善できるのがベスト。障害がなくなることで連絡の頻度が減るのは喜ばしいことですが、放置されるのでは困ります。安定稼働ができてきたときに、サーバー管理者としてどんな提案が出てくるのか。それによってまた一歩先に進展できるのではないかと思いますので、スカイアーチさんのご提案を楽しみにしています。
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スカイアーチネットワークスは、AWS アドバンストティアサービスパートナーです