保守運用からドメインの管理まで、サーバに関することは、スカイアーチネットワークスに丸投げできるので、とても助かってます。
株式会社ヴィレッヂ
演劇事業部 マーチャンダイズ&WEB
チーフ 糸永 伸氏(写真右)
演劇・劇団の運営や関連製品のマーチャンダイジングを手がける株式会社ヴィレッヂ(以下、ヴィレッヂ)では、ECサイトをはじめとする複数のサイトをAWS上で運営。その稼働監視と保守運用にスカイアーチネットワークスの「クラウド運用代行」サービスを利用しています。サービス導入の効果について、株式会社ヴィレッヂ 演劇事業部 マーチャンダイズ&WEB チーフ 糸永 伸氏に伺いました。
- 株式会社ヴィレッヂ
- 所在地:東京都新宿区新宿3-8-8 新宿OTビル7階
- 設立: 1988年3月31日
- 代表者: 代表取締役会長 細川展裕、代表取締役社長 柴原智子
- 事業概要: 演劇や劇団☆新感線の企画・製作・運営、舞台の撮影・製作・映像化、ゲキ×シネの企画・製作・配給、俳優・作家・演出家のマネージメント、ECサイトの運営
- URL:http://www.village-inc.jp/
- ※取材日時 2017年10月
- ※記載の担当部署は、取材時の組織名です。
ヴィレッヂ様における『クラウド運用代行』導入のポイント
- AWSの保守運用やドメイン管理など、サーバ保守運用業務を一任
- インスタンスサイズのスケール運用なども、連絡一本で確実に実施
- 迅速な対応と分かりやすい説明を高評価
会社概要
「劇団☆新感線」の企画・運営をはじめ、演劇関連ビジネスを多面的に展開
ヴィレッヂの事業概要について教えてください。
当社では、演劇や「劇団☆新感線」の企画・製作・運営をはじめとする「舞台部門」、舞台の撮影・製作・映像化を手がける「映像部門」、俳優・作家・演出家のマネージメント業務を担う「マネージメント部門」、演劇DVDの製造・販売やさまざまな演劇コンテンツのWEB展開を手がける「マーチャンダイジング・ECサイト運営部門」という4つの部門を軸に、エンターテイメントビジネスを展開しています。
私自身はマーチャンダイジング・ECサイト運営部門において、公演関連製品のマーチャンダイジングやWebサイトの運営を担当しています。管理しているサイトは、演劇DVDの専門ECショップ「イーオシバイ・ドット・コム」や演劇・舞台系動画のニュースサイト「エントレ」、演劇映像の映画館上映企画「ゲキ×シネ」、当社のコーポレートサイトをはじめ、公演ごとに作られる公式サイトなども含めると、ドメイン数だけで見れば常時約15サイトに携わっています。
利用状況
国内最古参・最大級と言われる演劇DVDのECサイトをAWS上で運用
『クラウド運用代行』サービスを利用しているサイトについて教えてください。
一部を例に挙げると、「イーオシバイ・ドット・コム」、「エントレ」、コーポレートサイト等を、現在Amazon Web Services(以下、AWS)上のサーバで運用しており、その保守運用代行に「クラウド運用代行」サービスを利用しています。
各サイトの概要は、次の通りです。
サイト名 | URL | 概要 |
---|---|---|
イーオシバイ・ドット・コム | http://www.e-oshibai.com/ | 劇団☆新感線をはじめとする演劇のDVDを販売するECサイト。一人でも多くの方に「演劇の感動と興奮」を伝えるため“観てみたい”、 “もう一度観たい”顧客へ、「演劇×映像」を提供している。 |
エントレ | http://entre-news.jp/ | 舞台・演劇に関するニュースを動画で撮影・編集。演劇ファンに向けたストレートな情報を提供しているサイト。日本を代表する公演から小劇場の注目作まで幅広いジャンルの公演の魅力を動画で伝えている。 |
コーポレートサイト | http://www.village-inc.jp/ | ヴィレッヂのコーポレートサイトとして、企業や事業の基本情報を提供。 |
また、当社で管理しているドメインも一元管理をお願いしており、スカイアーチネットワークスとは、ホスティングサービスを利用していた頃から、約10年間の付き合いとなります。
導入背景
クラウドを活用するのに、実績が豊富で信頼できるベンダーのサポートは必須
なぜ、ホスティング環境からクラウド環境(AWS)へと移行したのでしょうか。
2015年からAWSへの移行を開始しました。旧サーバを運用していたハードウェアの老朽化や保守サポート切れが、その直接的な要因となります。
加えて、クラウドを利用することで新サーバの導入にかかる初期コストを抑え、今後、ハードウェアの入れ替えを気にする必要がなくなるという点。さらには、サイトへのアクセスが集中するのに備えて一時的にサーバ環境をスケールアウトできる点など、クラウドならではのメリットを享受したいという期待もありました。
しかしながら、当時を振り返ると、新たにハードウェアを導入してサーバを構築するか、クラウドを利用するかでかなり悩みました。
「クラウドに対して不安もありましたがスカイアーチネットワークスからの説明を受けて、AWSへの移行を決めました」(糸永氏)
なぜなら、「イーオシバイ・ドット・コム」ではECサイトという特性上、数多くのお客様情報を取り扱っているからです。大手ポータルサイトや大手企業におけるWebサイトからの情報流出事件なども報道されていましたので、クラウド環境でデータを保持することに漠然とした不安がありました。私自身を含め、当社にはクラウドやAWSのセキュリティや安全性に関して判断がつかないというのも、正直なところです。
そこで、クラウドでの運用によるメリットや安全性について、スカイアーチネットワークスなどに相談をして、運用性や安全性について確認・検討し、AWSへの移行を決めました。
それでも、まだ不安を拭えないという気持ちもありましたので、まずは個人情報を取り扱っていないコーポレートサイトや他のサイトから移行を開始して、状況を見極めながら「イーオシバイ・ドット・コム」を移行しました。
AWS以外のクラウドサービスは、検討したのでしょうか?
AWS以外のクラウドサービスも検討しましたが、コストパフォーマンスが高く、国内外での稼働実績が豊富であること。そして、AWSという新たな環境では、スカイアーチネットワークスのように実績が豊富で、信頼できるベンダーの支援は必須ですので、継続してサポートを受けられることも考慮して、AWSの採用を決めました。
導入効果
スカイアーチネットワークスに任せておけば大丈夫という安心感
『クラウド運用代行』の導入効果について教えてください。
ドメインの管理も含め、サーバ関連の業務をスカイアーチネットワークスに一任できる、良い意味で、「丸投げ」できるというのが、最も重要な導入効果だと捉えています。 社内には専門的なサーバやAWSの知識に明るい者はおらず、舞台の準備などが本格化するとサイトの更新にさえ手が回らないときもあります。残念ながらサーバのことを気にかけている余裕もありません。
スカイアーチネットワークスに任せておけば大丈夫という安心感があるので、普段はサーバのことやAWSのことを忘れることができます。担当者としては、それが重要なメリットだと感じています。
サーバのスケール調整などもあらかじめ指示を出しておけば、指定通りのタイミングで確実に実行してもらえます。ドメインの管理も、必ず更新しなければならないものと、更新が不要なものとタイミングがバラバラで、更新処理を忘れてしまうとドメインが使えなくなったり、不要なドメインの使用料を払わなければならなくなったりしますので、細かい部分ではありますが本当に助かっています。
評価と期待
説明が分かりやすい点と迅速な対応を評価
スカイアーチネットワークスへの評価をお聞かせください。
サーバに関することであれば、何でも相談できるのは本当に助かっています。今回のAWSの検証や移行はもちろんですが、アプリケーションの導入や設定などに関しても詳しく、CMSのバージョンアップをする際に、サーバ側で必要な設定や変更などに関するアドバイスを受けたこともあります。
しかも、技術的に明るくない私たちに対しても説明が分かりやすく、困っているときほど対応が迅速なので、とても頼りにしています。
最後に、要望や期待があれば教えてください。
EC事業もそうですが、今後も公演の配信など演劇や劇団の価値を高めると同時に、演劇文化を広げるためのサイトやコンテンツづくりを続けていくことが当社の役割の一つだと考えています。
インターネットやWebサイトを使った新しい取り組みを開始する際には、スカイアーチネットワークスのアドバイスや提案が必要です。サーバの保守運用だけでなく、さらなる情報提供や提案にも大いに期待していますので、よろしくお願いします。
要望と期待
今後のシステム拡張に対するアドバイスにも期待
スカイアーチネットワークスへの要望や期待があればお聞かせください。
課題であったサーバの刷新・移行を実現できたので、新たにCMS(コンテンツ管理システム)の導入なども検討していきたいと考えています。当然、スカイアーチネットワークスにはAWSの設定や最適化に関して相談に乗ってもらわなければなりませんので、これまでと変わらない対応やアドバイスに期待しています。