Apache Struts2にて脆弱性が報告されました。
脆弱性情報と対応に関して下記の通り報告させて頂きます。
概要
Apache Software Foundation は、2017年9月19日 (標準時間) に、Apache Tomcatの脆弱性 (CVE-2017-12615 および CVE-2017-12616) に関する情報を公開しました。脆弱性 (CVE-2017-12615) では、Windows で利用している Apache Tomcatにおいて、readonly パラメータを false に設定し、HTTP PUT リクエストを受け付け可能としている場合に、細工したリクエストを受けることで、遠隔から任意のコードが実行される可能性があります。脆弱性 (CVE-2017-12616) では、VirtualDirContext を利用している場合に、細工したリクエストを受けることで、セキュリティ制限がバイパスされ、VirtualDirContext を使用したリソース配下の JSP ソースコードを閲覧される可能性があります。
脆弱性の詳細については、Apache Software Foundation からの情報を参照してください。
Apache Software Foundation
Fixed in Apache Tomcat 7.0.81
http://tomcat.apache.org/security-7.html#Fixed_in_Apache_Tomcat_7.0.81
Apache Software Foundation はそれぞれの脆弱性の深刻度を「Important」と評価しています。「III. 対策」を参考に早期の対応を検討してください。
対象
次のバージョンの Apache Tomcat が本脆弱性の影響を受けます。
- CVE-2017-12615
- Apache Tomcat 7.0.0 から 7.0.79
- CVE-2017-12616
- Apache Tomcat 7.0.0 から 7.0.80
なお、Apache Software Foundation によれば、脆弱性 (CVE-2017-12615) は7.0.80 にて修正されているものの、リリース時の問題により、修正プログラムが含まれているバージョンは 7.0.81 となるとのことです。
対策
Apache Software Foundation より、修正済みのバージョンが提供されています。 修正済みのバージョンを適用することをご検討ください。
- Apache Tomcat 7.0.81
参考情報
Apache Software Foundation
Fixed in Apache Tomcat 7.0.81
http://tomcat.apache.org/security-7.html#Fixed_in_Apache_Tomcat_7.0.81
Apache Software Foundation
[SECURITY] CVE-2017-12615 Apache Tomcat Remote Code Execution via JSP upload
http://mail-archives.us.apache.org/mod_mbox/www-announce/201709.mbox/%3cde541c4a-55b1-a4d3-4fbe-f8e3800b920f@apache.org%3e
Apache Software Foundation
[SECURITY] CVE-2017-12616 Apache Tomcat Information Disclosure
http://mail-archives.us.apache.org/mod_mbox/www-announce/201709.mbox/%3c16df1f59-ea31-0789-f0c8-5432c60de8fc@apache.org%3e
US-CERT
Apache Releases Security Updates for Apache Tomcat
https://www.us-cert.gov/ncas/current-activity/2017/09/19/Apache-Releases-Security-Updates-Apache-Tomcat
備考
最終更新日 2017.09.20