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Apache Tomcatにて脆弱性が報告されました。脆弱性情報と対応に関して下記の通り報告させて頂きます。
JVNVU#96390265 Apache Tomcat における複数のサービス運用妨害 (DoS) の脆弱性
概要
The Apache Software Foundation から、Apache Tomcat の脆弱性に対するアップデートが公開されました。
影響を受けるシステム
- Apache Tomcat 10.0.0-M1 to 10.0.0-M6 まで
- Apache Tomcat 9.0.0.M1 から 9.0.36 まで
- Apache Tomcat 8.5.0 から 8.5.56 まで
- Apache Tomcat 7.0.27 から 7.0.104 まで
詳細情報
The Apache Software Foundation から、Apache Tomcat の脆弱性に対するアップデートが公開されました。
- h2c direct connection における HTTP/2 へのアップグレード処理において、HTTP/1.1 を扱うオブジェクトを破棄しないためヒープを過剰に消費する – CVE-2020-13934
- WebSocket フレームのペイロード長が適切に検証されない – CVE-2020-13935
想定される影響
想定される影響は各脆弱性により異なりますが、次のような影響を受けるおそれがあります。
- 遠隔の第三者から、h2c direct connection による HTTP/2 へのアップグレードの要求が大量に行われると、OutOfMemoryException が発生し、サービス運用妨害 (DoS) 状態になる – CVE-2020-13934
- 遠隔の第三者から無効なペイロード長の通信が行われると、無限ループが発生しサービス運用妨害 (DoS) 状態になる – CVE-2020-13935。
対策方法
アップデートする
開発者が提供する情報をもとに、使用しているバージョンの最新版にアップデートしてください。
開発者は、本脆弱性を修正した以下のバージョンをリリースしています。
- Apache Tomcat 10.0.0-M7
- Apache Tomcat 9.0.37
- Apache Tomcat 8.5.57
- Apache Tomcat 7.0.105
ベンダ情報
The Apache Software Foundation
Fixed in Apache Tomcat 10.0.0-M7
備考
最終更新日 2020.07.20